2007年8月29日

NBA草創期 NBA誕生(1)


バスケットが1891年に考え出されてから、NBAが創設されるまで50年以上掛かりました。
その間、バスケットのプロチームは無かったのでしょうか?
いえいえ、考案されてから7年後にはNational Basketball Leagueと言ふプロリーグがNYを中心に設立されています。当時のアメリカには娯楽が少なく、大都会では無声映画、地方の小都市では劇場でのお芝居程度だったと言います。そんな中で若い男女に人気があったのが週末のダンスホールです。ところがホール経営者がそれ以外の時間、体育館のような大きなホールを空けておくのが勿体ないと、利用法を考えたのが、バスケットのゲームを行うことでした。それがますますバスケット人気を盛り上げる原因となったわけです。

1925年にはAmerican Basketball Leagueという全国レベルのプロリーグ、1937年にはNational Basketball Leagueも組織されました。多分これ以外にも地方では小さなプロリーグが組織されていたと思います。
もっともこの頃のプロというのは、昼間は仕事して、夜にバスケットするという程度のものが多かったようで、チームも「アクロン」とか「グッドイヤー」のような企業がスポンサーとして付いて居るのが中心。数年前の日本と似た感じですね。
またリーグはあっても、そのリーグ内だけのゲームではなく、旅回りみたいなことも多かったようで、これは相当儲かったようです。サラリーは週給制とゲーム毎の2パターンがあり、チームに必要な上手い選手は契約して週払いという選手もいれば、ゲームが終わるごとに手渡される、と言ふ選手もいたようです。
コミックバスケットで有名な「ハーレム・グローブ・トロッターズ」もこの時代にできました。
 
そして 1946 年6月 6 日、ボストン、シカゴと言ふ大都市中心の経営者たちがNYのホテルに集まり、ある会議が開かれました。新しいプロリーグ立ち上げの話し合いです。彼等が話し合ったことはルールや、ゲームのシステムや興行として成功させるための多くのアイデアでした。
基本ルールは広く知られている大学のものです。ただエンターテイメント性を高めるために数点変更しました。
     
  【1】 これまでのプレイタイム40 分を、 1 Q 12 分として計 48 分に増やす。
  これによってチームの高得点が期待されます。
  【2】 ゾーン・ディフェンスの禁止
 1 対 1 の面白さを見せるためと、高得点化を図るためです。
  【3】 ファール数の増加
  
プレータイムが長くなったことにともなって、5から6個に増えました。 
      
 そして、ゲームシステムの改良。それまではリーグ戦での勝率で優勝を決めていましたが、リーグ戦の順位を元にプレーオフの導入を決めました。リーグ戦以外に別枠でトーナメントを行うことでチームにはボーナスが入ることになるからです。またそのためにチームはプレーオフに残らなくては経営が苦しくなるので、チームの増強補強に努めなくてはならない、と言う好循環が生まれました。
そうして Basketball Association of America (BAA、後のNBA)は以下の 11 チームによって 1946 年にスタートしました。蛇足ながらこの年は私が生まれた年でもあります(笑) 
 
****記念すべき最初のチーム****
ボストン・セルティックス、シカゴ・スタッグス(ブルズとは無関係)、クリーブランド・リーベルス(キャバリアーズとは無関係)、デトロイト・ファルコンズ(ピストンズとは無関係)、ニューヨーク・ニックス(ニッカーボッカーズ)、フィラデルフィア・ウォリアーズ(現ゴールデンステート・ウォリアーズ)、ピッツバーグ・アイアンマン、プロビデンス・スティームローラーズ、セントルイス・ボンバーズ、トロント・ハスキーズ、ワシントン・キャピタルス(ウィザーズ及びブレッツとは無関係)


historivia at 14:23│Comments(0)TrackBack(0) 

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プロフィール
あんどうたかお
日本初のバスケットボール専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、 バスケットボール用品専門メーカー「サカイ」のデザイナーとして活躍。ユニフォームデザイナーとして 高校からスーパーリーグまで、ほとんどのデザインを手掛けた。 NBAの伝道者として知られ、NBAの黎明期から執筆活動を行い、NHK BSでも放映初期から解説者として 活躍するなどその造詣は深い。現在はデザイナー業、執筆活動のかたわらNBAでプレーすることを 夢見る若者を支援するNPO「リーチ ユア ドリーム オブ フープ」を主宰している。
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