2007年8月15日
NBA草創期
NBAの歴史を紐解く前に、バスケットの歴史からお話したいと思います。
多くのスポーツは、発祥の地といふものはあっても、考案者といふのは居ないことが多いですね。といふのも、昔から存在した「遊び」が進化したり、ルールが文章化されて出来上がったものが多いからです。野球の元祖はクリケット、ラグビーはサッカー、そのサッカーは大昔の戦争の勝者が相手の首を蹴って遊んだことや蹴鞠からとかいはれています。
そんな中で異彩を放っているのがバスケットです。これは一個人により考え出されたスポーツで、誕生日まで存在します。
今からさかのぼること116年前の1891年12月21日、アメリカ東海岸マサチューセッツ州のスプリングフィールドという小さな町にあるYMCAトレーニングスクールで最初のバスケットは行はれました。
何故バスケットが、それも田舎で生まれたのでしょうか?
寒く雪の多いこの地方は、冬場になると屋外スポーツのフットボールが出来なくなります。そこでフットボールに代はる「屋内で運動量の多いスポーツ」を考え出すことが求められました。それを任されたのがカナダ生まれの体育講師、ジェームス・ネイスミスです。
彼はフットボールのルールを逆にした「身体接触を禁じ、ボールを持って走ってはいけない」というボールゲームを考え、12月21日に集まった18人の学生に、名前も付いてないこのスポーツを行わせました。体育館のバルコニーに、収穫用に使う桃の篭を10フィート(305cm)の高さに打ちつけ、それをゴールとしてサッカーボールをそこに投げ入れるという競技です。

このボールゲームは思ったより運動量が多く、学生達は十分に楽しめたようで、翌週はこのゲームが頻繁に行はれ、クリスマス休暇から帰った1月には対外試合が行はれるほどの人気でした。身体接触を禁じたこのスポーツは、今まで大人しいスポーツしか与えられなかった女性達からも圧倒的支持を受けました。
YMCAが全米組織と言うこともあり、この競技はあっという間に広がり、1年経たないうちに全米に広がったと言われてます。驚いたことに、競技が創作された7年後の1898年にNBL(National Basketball League)と言ふプロリーグが結成され、1901年には東部で大学リーグが組織されました。
ところでバスケットの創生時、日本人として大変誇りに思えることがあります。それは初めてバスケットをプレーした18人の学生の中に純粋の日本人が居たことです。彼の名前は「石川源三郎」と言ひますが、バスケットやってる人でもこの事実を知らない人は多いですね。教科書に掲載すべき事柄だと思うのですが・・・?
彼については湯原さんという方がかなり調べてHPを作ってますのでそちらをご覧下さい。
Genzaburo Ishikawa: First time I met the Basketball
ちなみにバスケットボールと付けられたこのボールゲームですが、もしかすると「ネイスミスボール」と名付けられたかもしれません。と言ふのは、しばらくの間名前が無かったため、生徒がネイスミスに「この新しいゲームの名前をネイスミスボールとするのはどうですか?」と聞いたのですが、良識ある彼は笑ってそれを否定したということで、結局バスケットボールになったと言うことです。
良かった(笑)
「バスケット誕生100年記念としてNBAでも各種イベントが行はれたが、その一つ、チームウェアに記念ワッペンを縫い付けた。これはユタ・ジャズのスーパースターのジョン・ストックトンのウォームアップ・ジャケットです。右裾にありますが見え辛いかな?」 
