2007年4月25日

bjリーグプレイオフファイナル&エヴェッサ祝勝会に潜入!




最終戦の会場に足を運んだ私は、ブースターの熱狂ぶりに圧倒されました。思い思いのチームのTシャツを着込んだブースターから、クラブにでもいくの?と思わせるようなファッショナブルな女性たち、子ども連れのファミリーも。
bjリーグプレイオフファイナルに、「観戦」なんていう言葉は似合いません。

その場・その時をいかに楽しむか?会場に詰め掛けたブースター次第なんです。観客を興奮へ導くMCや音楽も最高。優勝をかけた試合に臨む選手達のテンションも上げる素晴らしい演出でした。

プレイオフのファイナリストは、大阪エヴェッサと今シーズンから参入した高松ファイブアローズ。
戦前の予想では、開幕当初はつまずいたものの、安定した力を発揮してレギュラーシーズンのトップに立った大阪の有利が囁かれていました。
しかし、対する高松もセミファイナルで前回のファイナリスト新潟を破っての進出。しかもレギュラーシーズンでは大阪に勝ち越しているだけに、優勝するだけの力は十分備わっているに違いありません。

高松の強さのひとつには、日本人初のABA(全米プロバスケットボール協会 アメリカ独立リーグのひとつ)オールスターに選出された中川和之選手の獲得もあったと思います。
シーズン途中から新しい血を導入した高松は、シーズン最後まで勢いが衰えませんでした。

試合は常に大阪がリードしていましたが、最後までほとんど点差が開かない白熱した戦いに。
前半は両者ともに3Pシュートを含む外角の入れあいでしたが、攻守のバランスに秀でていたのは大阪という印象です。
インサイド、アウトサイドをリズム良く攻め込んでいました。途中出場の仲村直人選手もいいところで3Pを決めチームを盛り上げます。

高松は中川選手の3P、アシストパスでなんとか流れを引き寄せようと踏ん張り、スパークス選手の3Pも決まり出して徐々に追い上げていきます。
後半3Q、大阪はリバウンドから速攻をかけるバスケットを展開。高松は5点差まで追い上げ、ここからというときにゾーンディフェンスの攻めでのミス。

そこに大阪パルマー選手。 3Pを7本中5本も決め、MVPを獲得したデイビッド・パルマー選手は、ゲームが傾きかけたときにスパッとシュートを決めてくるのです。高松のダメージは大きかったはずです。
パルマー選手のディフェンスを良く見て冷静にかわしたシュートは『テクニシャンだなー』とうっとりしながら見てしまいました。

4Q、7点差からのスタート。大阪は攻めが重くなり、高松はディフェンスのがんばりからオフェンスへ繋げるテンポのいいバスケットで3点差までつめよります。

ここで一気に流れを持っていきたい高松、会場のボルテージは最高潮に。シュートチャンスは、何度もありました。しかし決まらず――。逆に大阪にとって苦しかったこの時間帯を救ったのは、マット選手の3ポイントでした。

このマット選手の3Pは、大阪へ流れを引き寄せた大きなポイントになったと思います。
4Q終わりに高松も3Pを4本決め、思い切りのいい攻撃で食い下がりますが、流れは変わらずタイムアップ。

苦しいときにチームを支える選手、闘える選手の存在は大きいものだとあらためて思いました。
MVPに輝いたパルマー選手もいわゆる6マン。スターティングメンバーではありません。控えのプレイヤーがどれだけ働けるのか?この点も大阪は高松を上回っていたように思います。

結果だけを見れば、94-78と大阪の貫禄勝ちにも思えます。しかし高松の選手ひとりひとりが最後まであきらめず攻めつづける姿勢は素晴らしかったと思います。
大阪が連覇を達成した今季のbjリーグでしたが、今季はチームの実力が拮抗し、接戦に次ぐ接戦がたくさんありました。

来シーズンは、新たにライジング福岡と沖縄ゴールデンキングスが参戦します。 10チームに拡大するプロバスケットボールリーグ、ますます面白く、目が離せないスポーツイベントへなっていくに違いありません。

haradayuka at 17:17│Comments(0)TrackBack(0)「闘える人」 

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プロフィール
原田裕花
1968年生まれ。山口県出身。元バスケットボール日本代表。ジャパンエナジー(現JOMO)、代表でキャプテンを務めるなど、80年代後半から90年代後半にかけて女子バスケ界を牽引した。アトランタオリンピックで7位入賞。また二度の膝靭帯断裂から見事復活し、カムバック賞を受賞。現在はスポーツキャスターとして活躍中。
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