2008年5月28日
bjリーグファイナルの舞台裏に密着!
「『バスケがしたい』。その想いで我々はこの日のために準備をしてまいりました。・・・選手、関係者、そして皆様ブースターが一緒になって『バスケをしましょう』」という河内敏光コミッショナーの宣言で開幕したプロバスケットボール、bjリーグ。
毎シーズンプレイオフを観戦している私は、その成長を間近で感じているひとりです。
今シーズンは、ライジング福岡、琉球ゴールデンキングスの2チームが新たに加入して10チームに増えました。
リーグ構成も総当り戦からカンファレンス制へ移行。イースタン、ウェスタンの2つのカンファレンスに分かれてのホーム&アウェイ方式となり。各チーム、レギュラーシーズンを44試合、リーグ全体では220試合も行われました。
各上位2チーム計4チームによるプレイオフでシーズン優勝が決まるのですが、プレイオフに進出するその過程にもひと工夫がありました。
カンファレンスの1位チームは自動的に進出できるのですが、2位チームは3位チームとの「ワイルド カード ゲーム」を制しなくてはプレイオフには進出することはできません。逆に3位チームは2位チームとの最終決戦で勝利すれば、プレイオフにたどりつくことができるのです。
プロ野球のクライマックスシリーズに似ていますよね。
私が一番感じるのは年々増え続けるブースターの存在の大きさです。今回の3位決定戦、ファイナルの会場に詰め掛けたブースターは9000人を超えました。過去最高の観客動員数です。
詰め掛けた観客は、応援をするチームのTシャツを着ている人、オリジナルの応援姿をしている人さまざまですが、子供から大人、年配の方まで年齢層は幅広く、みなこの日を待ちかねていたかのように、その表情からはワクワク感が滲み出ていました。仙台から応援バスツアーでやってきたという二人組のブースターは、両方とも仙台の応援に来ているかと思ったら、ひとりは東京アパッチのブースターとのこと。会場となった東京に在住している人でも出身地が○○県だから・・・と故郷に所在するチームの応援に駆けつけたブースターと、チームを応援する理由もさまざまです。
中には応援をするチームは特にないけれど、とにかく「bjリーグが好きだから…」と会場で応援をするチームを決めるなんていう方もいました。
この日のために手作りのコスチュームを身にまとって福岡から応援に来た福岡のブースターの女性は60歳。彼女いわく「子どもが出ているのよ」。「えっ!」と思わず聞き返してしまいましたが「私にとって選手はみんな子どもみたいなものでしょ!!」。温かな言葉をきいてなんだか幸せな気持ちになりました。このような思いをもって会場に駆けつけ、応援をしてくれるブースターもいるんだなあ、って・・・。
子どもたちはbjリーグの魅力に「選手がやさしい、あたたかいところ」を真っ先に挙げていました。これは、チーム・選手がブースターとの絆をはぐくみ、彼ら彼女らのハートをしっかり掴んでいることのあらわれではないでしょうか。選手の人となりって、試合を観ているだけではなかなか伝わりませんよね。選手たちが試合以外のところでいかにブースターとコミュニケーションを取っているか、地域活動に力を入れているかがわかります。とてもいい関係だなあって感じました。
もともとリピーターが多いといわれているbjリーグですが、重ねるごとにレベルが上がって、面白くなっているというブースターの声も多く聞きます。当初は個人技ばかりが目立っていた印象ですが、私もいまはそれが組織プレーの中で勝負ができるよう生かされ、ディフェンスも重視されてきていると思います。こうした試合内容の充実も、ブースターの温かくも厳しい目が育てているのでしょう。
河内コミッショナーは、シーズンを終えてこのように話してらっしゃいました。「今回のチャレンジ(カンファレンス制、ワイルドカードなど)のいいところ、悪いところといろいろな意見をいただきました。来シーズンは今シーズンの反省をしっかりと生かして、「進化するリーグ」というスローガンに恥じないように盛り上げていきたい」と。
来シーズンは、新たに浜松・東三河フェニックス、滋賀レイクスターズが参戦。個人的には浜松・東三河のヘッドコーチ・中村和雄さんは私の現役時代(共同石油、現JOMO)の恩師です。どのような戦い方をするのか、ものすごく興味があります。
2007-2008シーズンは大阪エヴェッサの3連覇で幕を閉じましたが、彼らは有明コロシアムではナント無敗!数えること16連勝中なのです。連覇とともに大阪の記録がどこまで続くのかもみどころのひとつになりました。勝ち続けることはたいへんですが、頑張ってほしいと思います.
他のチームも負けていられませんよね、大阪の連覇をどこが阻止するのか?またこれも楽しみです。
(大阪エヴェッサの祝勝会で選手に突撃インタビューをしました。その様子は映像でお楽しみ下さいね)
最後に、今回ファイナルで国歌を演奏されたのは雅楽師で歌手、アーティストの東儀秀樹さん。澄み切った笙の音色が会場に響き、これから始まろうとするファイナルを盛り上げていて、今までにない感動があり、鳥肌が立ちました。
