bjリーグ

2008年5月10日

バスケの未来とbjリーグ

プレイオフ決勝は大阪-東京というカードになりましたが、このゲームは、見ているほうも、そしておそらくプレーしている選手もとにかく疲れる試合だったことでしょう。(大阪・天日ヘッドコーチも記者会見で「疲れました」と話していました)
大阪も東京もディフェンスがいいチームというよりも「オフェンス先行型」「爆発力がある」というイメージが強いチームですが、この試合は違いました。互いに素晴らしいディフェンスを展開し、一歩もひかず、相手に一気に流れを持っていかれるということもほとんどなく、終始シーソーゲーム。スタッツも両チームともにほぼ同じで、本当に「ちょっとした差」が大阪に傾いただけのゲームだったな、と感じました。

東京アパッチは開始1分で青木康平選手が負傷退場。(青木選手は全治一ヶ月の眼底骨折とのこです)ジョー・ブライアント監督は「彼を失ったことは15〜20点を失うのと同義」と、青木選手の負傷退場を非常に残念がっていました。戦いに「たられば」は不要ですが、個人的にも、青木選手がコートにいたら、このゲームは変わっていたのだろうなと感じます。

ということで、bjリーグは、このプレイオフを持って今シーズンのゲームが全て終了しました。
このシーズンを見ていて私が強く感じたのは、日本人選手の成長ぶりです。

「オンザコート2」の規則を設けているJBLに対し、bjリーグは、コート上の外国人選手に制限が設けられておらず、リーグ発足当時から大きな話題を呼んでいました。初年度のシーズンが始まってみると、得点の大半を外国人選手が占め、日本人選手の得点は出場した選手全員を合わせて10点未満、なんてこともザラでした。アワード、ランキングも外国人選手がズラリを名を連ね、「このリーグは大丈夫なのか…」という不安が頭をよぎったこともありました。

しかし、シーズンを重ねるごとに、日本人選手は変化していきました。
当初は大型外国人の壁に戸惑うばかりの彼らでしたが(bjリーグは4番5番ポジションのみならず、1番にも190センチを超える外国人選手が多数所属しています)、次第にその高さや体の強さ、身体能力にアジャストしていったのです。

例えば新潟の小菅直人選手、池田雄一選手、東京の青木康平選手や牧ダレン聡選手、高松の岡田優選手、大分の与那嶺翼選手、仙台の高橋憲一選手などなどなど、試合を見てもスタッツを見ても、着々とレベルアップしているのが目に見えて、とても嬉しいです。
東京の仲摩純平選手は、ファイナルで大阪のマット・ロティック選手に対し、ボックスワンで徹底マーク。素晴らしいディフェンスを見せ、オフェンスでもドライブなどで魅せました。
「ボックスワンを指示されたのは今日(試合当日)でしたが、前から「そうじゃないか」と思っていたので、指示されても慌てることはありませんでした。マットは本当にいい選手だから、そういう選手にマッチアップできる楽しみのほうが勝っていましたね。bjリーグでプレーするのももう3年目なので、外国人選手へのマッチアップを『怖い』なんて思ったら引退するしかないですよ(笑)」と、なんてことなく、淡々と語っています。

セミファイナルにて大阪と対戦したライジング福岡、竹野明倫選手は、173センチと小柄ながら果敢に攻め気を見せ、4クオーターでは2連続スリーポイントを決め、6点差まで詰め寄りました。その後もリバウンドやスチールでつなぎ、勝利への期待を一気に膨らませた張本人として活躍を見せました。

「アーリーチャレンジで福岡に入団してみて、今は楽しく常に上を見て練習にも取り組んでいます。外国人選手の前でドリブルチェンジをしたら簡単に取られてしまうので、ひとつレッグスルーを入れてチェンジするなどの工夫が必要だと感じました。でも、シュートは狙っていけるし、うまくドライブで切り抜いていければレイアップまで持っていけます。相手を出し抜く手前での技の出し方を、来シーズンは極めていきたいです。ディフェンスは、相手の特徴を考えた上で、先手をとって動くことが大事だと思いました。並ばれたら確実にやられるから、先にコースに入り込むこと。どこの場所をということでなく、頭も含めた全体的な筋肉のレベルアップを計りたいです」(竹野選手)

普段のチーム練習でも外国人選手とのマッチアップで鍛えられているbjリーグの日本人選手たち。あとは、より多くの選手が試合での出場時間を伸ばし、実戦での経験をたくさん積んでいけば、ますますのレベルアップが期待できそうです。

bjリーグに外国人制限がないことは、様々な場所で色々な論議を呼んでいます。
「プロリーグなんだから、実力がある選手がたくさん入るのは当然じゃないの?」
「でも、外国人ばかりいるリーグって、なんか違和感があるよね」

私はやはり日本バスケットボール界の発展を願う人間なので、同じ日本人選手が成長し、レベルアップするのをリアルタイムで見つめられることは、とても幸せです。(それが「島国根性」ってやつなんだよと指摘される方もいるかもしれませんが…)バスケ後進国と酷評される日本ですが、いつの日か彼らが国際舞台で華やかに活躍してくれることを願っています。

毎日新聞の取材に対し、河内コミッショナーも「日本人をより強化する方策もそろそろ考えたい」と話していました。


最後にひとつ。
仲摩選手に話を聞いていて、非常に心に残る言葉がありました。

「まぁこういう仕事だから追い込もうと思ったらいくらでも追い込めるから…。どれだけ自分を追い込めるかっていうのが僕の仕事です」

「バスケは仕事である。」プロ選手としての自覚がこれほどにまで端的に表現された言葉を聞いたのは、これまでバスケット選手を取材してきて初めてでした。
前回のコラムで「バスケがアイデンティティの子供が誕生することを願う」と書きましたが、このように後天的ではありますが、深層心理から「バスケット」というアイデンティティが構築されている日本人が、着々と誕生してきているんですね。なんだか感動してしまいました。

ブースター文化、選手のアイデンティティ、リーグ・チーム関係者の夢と野望。
bjリーグを取材してきて、日本におけるバスケット文化の芽生えを感じています。
来シーズンからは滋賀と浜松が参戦し、ますます広がっているbjの輪。
(浜松の中村和雄ヘッドコーチは、日本バスケ界には数少ない名コーチのひとり。ファイナル終了後に行われた記者会見で「最初から優勝を狙う。どんな手を使ってでも、この場(ファイナル)に来たい」という非常に力強いコメントを残しています。また一人、bjリーグに強烈な個性の持ち主が現れましたね!)
どうかこのまま、バスケットボールの輪が広がり、つながり、大きなムーブメントとなるよう。
心から祈っています。

さて、シーズンが終了したのと同時に、このコラムも終了となります。
これまで読んでいただいた方、お付き合いいただき本当にありがとうございました。
点数表記の誤りなど、あってはならないミスがあったことは、今でも反省しています。申し訳ありませんでした。

このコラムは終了しますが、これからもあちこちのバスケ現場に足を運びます。
また、いつか、どこかでお目にかかれることを楽しみにしています!

青木美帆


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2008年4月22日

ワイルドカードゲーム@代々木!



さてさて、行ってまいりました代々木第二体育館。

観客入場時間(14時)の30分ほど前に、原宿からテクテク歩いて行ったわけですが、原宿駅はガゼット(ビジュアル系バンド。第一体育館でライブやってました)のファンらしき黒尽くめの人たちが、アースデイにやって来たヒッピー風のおしゃれさんたちが、「150人花見」という謎の企画を開催している学生風のみなさんが、そしてワイルドカードを観戦しにきたバスケットファンのみなさんたちがと、もう駅を出るのにも一苦労の混雑ぶりでした(笑)

で、相変わらずたくさんいる黒尽くめの人たちを横目に石畳を歩いていくと…。

出ました、第二体育館に続く大行列!

岸体育館を軽く超えるくらいの行列は、なかなか壮観でした。試合開始予定時刻だった15時になっても観客が入りきらず、急遽20分遅れてのティップ・オフとなりました。
ただ、試合が始まって見ても空席がけっこう多かったのでいささか拍子抜け。リーグがリリースした観客数は2511人でした。試合概要が決定するのが遅かったから、まぁ仕方がないのかもしれないけれど、ちょっと残念…。
会場にはスポーツコートが敷かれ、すっかりbj仕様となっていました。しかし、「bj観戦と言えば有明」が定着している私は、天井から吊るされている得点板(適当な表現が見つかりませんでした)がなかったり、売店が一箇所しかないので大混雑だったり、会場の照明と木目が目立つ館内が日常感たっぷりだったり、フロアレベルが狭くて圧迫感があったりと、様々な違和感がありました。(マイクの音声がはっきり聞こえたのはとてもよかったです。)

今回の代々木開催は、リーグや選手、ブースターにとっても大きなエポックとなりましたが、実際にゲームを見てみると、やっぱり代々木は「アマチュアの聖地」であって、bjの聖地である必要はないなと感じました。

試合は序盤から東京が「らしさ」全開でぶっちぎり、103-88で新潟を破り、プレイオフ進出を決めました。青木選手の1対1に、ヘリコプターのダンクに、会場が揺れました。

一見自由にプレーしているように見える東京ですが、今回の新潟戦に向けて、分厚いスカウティングレポートを選手に熟読させたそうです。

ポイントはディフェンスでした。ジョー・ブライアントヘッドコーチは、新潟の正攻法である、ガードがボールを支配し、そこへディフェンスが寄ってきたら外にパスを出し得点するパターンに対し、ガードにヘルプを出さない、1対1で攻めさせるということを徹底しました。また、藤原選手に対して、岩佐選手とダレン選手にしっかりプレッシャーをかけて、起点をつぶすことを徹底させました。

しっかりした戦略に基づき、選手が持ち味を生かして、楽しみながらプレーしていたところに、東京の強みを感じました。残り1分半で97-77となった時点で勝利を確信したのか、すでに選手は抱擁を交わしていました。ニックやヘリコプターがブースターを煽り、会場の雰囲気は最高潮に。控えの選手も全員出場し、東京ブースターにとっては最高のゲームとなったことでしょう。

このように東京が素晴らしいパフォーマンスを見せた反面、新潟の戦いぶりはちょっと情けなかったです。攻撃の生命線となるインサイドアウトが徹底できず、ディフェンスも結局最後までうまく機能しませんでした。リーグ発足時からbjを先導する存在として活動を続ける新潟ですが、レギュラーシーズンの戦いぶりとはうって変わって、トーナメントでは流れを逃すと一気に失速する弱さを露呈しています。「一発勝負に弱い」(廣瀬ヘッドコーチ)という自覚もあることですし、そろそろ真価が問われる時期に差しかかっています。

ウェスタンは福岡が高松に下克上を果たし、プレイオフ進出決定。これでようやく5月3日のカードが決定しましたね。

14:30 大阪エヴェッサ-ライジング福岡
18:00 仙台89ers-東京アパッチ

今年はどんなドラマが待っているのか、楽しみにしましょう。
会場の演出もかなり期待できそうですよ♪

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2008年4月16日

ヨヨギのススメ

bjリーグのレギュラーシーズンも、とうとう昨週で終了。
終わってみればどのゲームも接戦ばかりでしたね。

沖縄での開幕戦で、河内コミッショナーはこう話していました。
「一試合でもお客さんに対して面白い緊張したゲームを見てもらいたいという意図でカンファレンス制とワイルドカード制を導入しました。5チームのうち3チームまでが、頑張れば有明でプレーオフに進めるということで、どこのチームも最後まで気が抜けません。これがどういう形でみなさんに評価していただけるかによって、『進化するリーグ』という理念の達成度も変わっていきます」

リーグ側の「より多くの緊張したゲームを」というねらいは、間違いなく達成されましたね。
ほとんどのチームが最終節までプレーオフへの希望を持って戦った今シーズンは、本当にエキサイティングでした。(選手や各チームのブースターは心臓に悪かったでしょうが…)

「消化試合」なんて言葉がどこにもない今シーズン最後のゲームを、多くのブースターが心から楽しまれたことでしょう。

さて、レギュラーシーズンは終了しましたが、日曜日にはさらに1ゲーム、絶対に負けられない、間違いなく熱い戦いが行われます。
先週末の結果により、ワイルドカード争いをするチームは東京vs.新潟、高松vs.福岡に決定しました。

ということで、イースタンカンファレンスのワイルドカードゲームは代々木第二体育館で開催!

し新潟がホームになったとしても小千谷に行こうと思っていた私ですが、(会場となる予定だった小千谷総合体育館は、中野社長が作った体育館。以前このコラムで紹介した講演会を聞いたからには、是非訪れてみたかったのです!)やはり満員(になるはず。絶対。)の代々木第二体育館を想像すると…いてもたってもいられなくなってしまいます。

bjリーグを見てバスケットに関心を持つようになった方は、なぜ私がこんなに代々木第二体育館(通称『代々木』)にこだわるのかがわからないかもしれません。

もうあちこちで説明がされていますが、一応触れておきますと、代々木第二体育館は、「バスケットの聖地」。東京オリンピックのバスケットボール会場として建設された、日本唯一のバスケットボール専用体育館なのです。時々卓球やレスリングの大会も開催されています。

有明の雰囲気に慣れている方は、代々木を訪れたらさまざまな違和感を感じることでしょう。

■明るい
■狭い
公式サイトを見ると、最大収容人数は3,202人となっています。入りきらない人が出ないか心配です…。
■大概暑い
有明とは違い普通の体育館なので、とにかく熱気がこもりやすいです。着脱が楽な格好でいらして下さい。
■コートが緑
これはスポーツコートが敷かれるので見えないですね。この緑のせいで、写真やテレビに映る選手の顔色は悪くなります(笑)。

bjリーグが開幕するまでは、都内でのビッグゲームの取材といえばほとんど代々木でした。特に関東の大学チームにとって、代々木で試合をするということが非常に大きなモチベーションになります。関東大学学生リーグ1部に所属するチームは、9月から11月までの週末のほとんどを代々木でのゲームに費やすことになるからです。

一昨年、アスベスト除去作業のために丸一年代々木が使えなかったことがあり、従来代々木で行われていたインカレの決勝が、お隣の第一体育館で開催されましたが、違和感が強かったですね。

代々木の魅力は観客と選手との距離が近いこと。
有明だと、プレミアムシートとエキサイティングシート以外は、S席でもコートからはかなり遠くなりますが、今回はスーパーアパッチシートのみならず、アパッチシートもかなりの至近距離で試合を楽しめますよ。

また、有明のキャパシティがあまりにも広いため、レギュラーシーズンでは「ハコが詰まった状態」になることはありませんが、前述したとおり代々木はキャパが狭いので、アパッチブースターは体験したことのない密着感や一体感を感じることができると思います。

一部では「アマチュアの聖地」とも称される代々木第二体育館。
今回プロの手腕にかかると、この体育館がどのようなエンターテイメント空間に変貌するのか。こちらも注目していたいです。

満員の観客、華やかなパフォーマンス
ムンムンの熱気、響く歓声…。

ああ、日曜日が待ち遠しい!!


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2008年4月10日

最終週の戦い!ウェスタン編

ウェスタンは高松と大阪が1位でのプレイオフ進出を、福岡と大分が3位となってワイルドカード進出を狙うという構図になっています。

まず高松と大阪の首位争いから。
当然ながら、両チームともに、絶対に首位になってレギュラーシーズンを勝ち抜けたいでしょう。
2位になるとワイルドカードでまた厳しい戦いを強いられることになりますからね。

最終節は、高松は新潟と、大阪は仙台とのゲームです。
ワイルドカード進出をすでに勝ち取っているものの、ホームで戦いたい新潟と、プレイオフ進出が決まっているものの、今シーズン最後のホームゲームを白星で飾りたい仙台。どちらも気を抜いたゲームをするわけがありません。
また、高松の対新潟戦は、戦績では高松が優位ですが、4月の初旬にケガを負ったウォーレン選手の回復具合が気になるところです。

この2チームは、とにかく相手より多く勝つこと。なるべく大きく点差をつけて勝利することが命題となります。得失点差0コンマの差で1位と2位となっている両チームは、相手が2勝した場合のことを考え、慎重な計算と判断をもって試合を組み立てなければいけません。
ゲーム中も相手の試合状況をうかがい、2勝で並んだ場合は試合が終わったあと、どちらが首位なのか、正式な判断が出るのを待ち…。チームもブースターもとにかく疲れる2日間になりますね(笑)。

大分と福岡の3位争いは、大分が1ゲーム差で3位という状況となっていますが、福岡がかなり有利にゲームを進められそうです。
大分は、ワイルドカードでホームを勝ち取りたい東京と有明にて対戦。かたや福岡は、今シーズン4勝全勝した沖縄とホームでの対戦ですから、精神的には福岡のほうがかなり楽なはず。
ただ、1ゲーム差で大分が勝っているのは変わりありませんから、たとえ2勝したとしても大分が2勝したらワイルドカード進出の道は途絶えてしまいます。

こうやって色々書きましたが、結局は大切なのは「人事を尽くして天命を待つ」。
あと2試合とにかく全力で戦って、ついてくる結果を受け入れることしかできませんよね。
プレーヤーもブースターも、やっぱりガチンコのゲームが一番楽しい。最高の2日間となることを期待しています!


bj_official at 13:28|この記事のURLComments(3)TrackBack(0)

2008年4月8日

最終週の戦い! イースタン編

こんにちは。
bjリーグは、残すところ2ゲームでレギュラーシーズンが終了します。
毎年思うんですが、本当にあっと言う間ですね…。

しかし、あと2ゲーム、これが今年は本当に熱いゲームになるわけです。
そう、カンファレンス優勝争いに加えてワイルドカード争いが加わるからです。
プレイオフ進出を決めているのはイースタン首位の仙台のみ。
東京と新潟はワイルドカード進出が決定しました。
ウエスタンの高松、大阪、福岡、大分は首位とワイルドカード進出を懸けた4つ巴(!)の争いが、たったの2日の間で繰り広げられることとなります。
熱すぎです!

今、一生懸命様々な状況を考えてこの記事を書こうとしているのですが…あまりに「〜の場合」という未確定要素が多すぎて、頭がこんがらがってきてます(笑)

まず、わかりやすいイースタンの新潟、東京から整理しましょう。
この2チームはすでにワイルドカード進出が決まっているので、今週末の戦いで重要となるのは「ホームか、アウェイか」、この一点につきます。
アウェイとなるとより辛いのは東京でしょう。新潟は定期的にバスツアーが組まれていますし、バスツアーがなくとも自ら足を運ぶだろう熱心なブースターがたくさんいます。
しかし、東京はこれまでにバスツアーを実施したことはありませんし、新潟のホームとなる小千谷総合体育館は、交通の便が非常に悪い場所だと聞いています。
チームとしての歴史が長い新潟と比べ、「それでも行く!」というコアブースターの数が少ないのは明らかです。

となると、東京は一面オレンジの会場で、大ブーイングにさらされて、このプレッシャーのかかったゲームを戦うこととなるのです。逆に、新潟からすればこれだけ力強いゲームはないでしょうね。
東京と新潟はは勝ち数は同じですが、新潟が得失点差で東京に勝っているので、新潟は東京よりも負け数が多くなった場合のみ3位となります。ほどよい精神状態で週末の試合に臨めるのではないでしょうか。

…と言いたいところですが、週末のゲームは高松との対戦です。
新潟は今シーズン高松に2戦2敗。昨シーズンも1勝3敗と負け越しており、プレイオフでは敗北。そのまま苦手意識を引きずっている状態です。

かと言って、対戦相手の面で東京が有利というわけでもありません。大分もワイルドカード進出がかかっているからですね。

個人的には、東京が2位となって、超満員の代々木第二体育館を見てみたいです。
(さすがに小千谷へは取材に行けないので…涙)

あるひとつの要素がプレッシャーとなることもあれば、一転して追い風にもなることもある。
わかっているつもりでも、やはり勝負の世界は紙一重です。
監督や選手でも読めない展開を、部外者であるライターが読めるわけがないと開き直っているのですが…
うーん、やっぱりもどかしいですね。

ウェスタンカンファレンスの行方については木曜日に更新予定です。


bj_official at 13:15|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2008年3月25日

有明コロシアムに物申す!

先週の土曜日、久しぶりに有明コロシアムに行きました。東京対新潟は、5連勝と勢いに乗っていた東京が、これまで4戦全敗の新潟に快勝。
翌日も勝ち星を上げて7連勝となりました。

試合はアパッチが日本人選手のスリーポイント、外国人選手の強烈なダンクで魅せ、快勝。新潟はいまいち調子が出なかった様子で、リバウンドとターンオーバーが課題だったように思えます。

私はこの日、記者席でなく、中野社長の講演でお世話になった富士通コミュニケーションサービスの社員さんと一緒に、新潟の応援席で観戦していたのですが、初めて新潟ブースターの応援を身近感じて、やっぱりすごいなぁと感じました。

まずアウェイなのに、S席とSS席がほぼ満席ということにビックリ。バスツアーで観戦にいらしていたブースターが20名から30名ほどいたのにもビックリ。納得のいかないジャッジに対して激しく抗議する様子にはさらにビックリでした。
 
さて、話は変わりますが、有明コロシアムの演出は05年のリーグ開幕時と比べ、随分クオリティが向上されましたね。当時は、ブースターと会場のテンションがまったくかみあわず、MCも「ただ叫んでいる」という感じでしたが、チーム側の改善と、ブースターの慣れや理解がようやくいい感じに融合してきたな、という印象を受けました。
それでも、今回会場の様子を見ていて、個人的に気になった点がいくつかあったので、挙げてみます。

やっぱり寒い!  
土曜日の日中はとても暖かかったのですが、やはり夜は(というか有明コロシアムは)冷え込みが激しいです。カイロや温かい食べ物も販売していますが、そろそろ何かしら対策がほしいですね。
これだけ寒いと、一見さんがもう一度足を運ぶのをためらってしまうのでは、と思います。
例えばJリーグのように、チームマフラーや手袋、あとはフリース素材のブランケットなんかを販売してくれれば寒さも防げるし、東京ブースターに関しては、着用できるグッズが増えて嬉しかったりするんじゃないでしょうか。

マイクの音が聞こえにくい
せっかくMCが会場を盛り上げてくれているのですが、反響してしまって何を言っているのかわからない、というのは非常に残念。
私が見た感じですと、スピーカーが一箇所しか機能していませんでしたが、何箇所かに設置したらもっとよく聞こえるのかもしれないな、と思いました。
 
ハーフタイムが暗い
ハーフタイムになって席を立とうとしたところ、演出で会場は真っ暗に。階段を踏み外しそうになって、ちょっと困りました。
大きなホールを使っての演劇やコンサートのときは、危険防止のために、足元の明りだけはだけは常に点灯していますよね?有明にはそういう設備がなさそうなので、それは仕方ありませんが、それでも人が多く移動するハーフタイムに真っ暗というのは…。
 
というわけで、本当に個人的な意見なのですが、有明コロシアムに対するちょっとした不満でした。普段よく足を運ばれるみなさんは、どのような意見をお持ちですか?よかったら聞かせてください。

bj_official at 15:39|この記事のURLComments(4)TrackBack(0)

2008年3月5日

bjリーグ 中野社長が起こした奇跡

先週の火曜日、bjリーグの中野秀光社長の講演会を聞くため、富士通コミュニケーションサービスさんにお邪魔してきました。
富士通コミュニケーションサービスは新潟アルビレックスBBのスポンサーで、チームとの共同企画で「アルビレックスBB エコスタンプラリー」(選手、廣瀬ヘッドコーチが参加するゴミ拾い)などの地域貢献活動にも携わっていらっしゃる会社です。

今回の講演会は、「夢へのチャレンジ!」と題した若い社員さん向けのセミナーで、テレビ会議システムで全国6か所をつなぎ、約130名の聴講者が参加しました。

中野社長がお話されたのは、「実際にある街で起きた、小さな奇跡」について。

中野社長はbjリーグに関わる以前に、新潟県にある人口4万人足らずの小さな町、小千谷市に建設費56億円の総合体育館を作り、1996年8月にこけら落としイベントとして、NBAのOB選手を中心としたチーム対当時の強豪チーム、熊谷組のビッグマッチを実現させるという、まさに「奇跡」としか言いようのない偉業を成し遂げた人です。

家紋屋さんの跡取り息子だったというビックリのエピソードから話は始まり、ゲートボールの指導員(!)、交通指導員、高校バスケ部の外部コーチ、審判、小千谷市青年会議所と様々な職に携わりながらも、バスケットへの情熱を持ち続けていた中野社長。

さらに、多くの仲間や賛同者に恵まれたことで、1000円の演歌のコンサートチケットですら売れ残る小千谷市で、8800円という高額チケットを完売させ、イベントを大成功に導いたのです。

また、このイベントで使用された、レーザー光線を用いた演出方法は、なんとK−1が演出モデルの原型として参考にした、当時としては画期的なものだったそうですよ。

…と、こうやって簡単に書いてしまっては、奇跡の重みが伝わらないかもしれませんが、かれこれ300回以上の講演会で同じ話をしているという事実が、この奇跡がどれだけの価値があったものなのか、どれだけの人に力を与え、支持されてきたかということの証明になるのではないでしょうか。

「僕はもう同じことしか話せませんから…」とご謙遜されていましたが、紙芝居屋さんのようにテンポよく、感情たっぷりに語られるエピソードのどれもが、非常に興味深く、楽しいものばかり。
「僕はね、ほんっとうに嬉しかったんですよ!」
そう何度も繰り返す中野社長の表情は、本当に嬉しくてしょうがないという満面の笑み。見ているこちら側までニコニコしてしまう、素敵な表情でした。

家業の家紋屋をしていたとき、気づいたら家紋ではなくバスケットボールを書いてしまっていたという話には一同大爆笑。
熊谷組を呼んだイベントの際、長岡市からわざわざ借りてきたダンクができる移動式のゴールが、会場である学校の体育館に入らず落胆していたところ、青年会議所のメンバーの大工さんが校長の家に行って「体育館の窓をくりぬくかせてくれ」と直談判、OKをもらったあと、夜を徹して、たった一人で窓をくりぬいていたという話には、ホロリと涙を流す人がたくさんいました。(同席されていたbjリーグの社員さんも涙してしまったそうです笑)

予定時間を大幅にオーバーする講演会となりましたが、退屈することは一度もありませんでした。通常業務を行った後に行われたセミナーにも関わらず、参加された富士通コミュニケーションサービスの社員さんたちも、最後までまっすぐと中野社長へと目をむけ、真剣に聞き入っていました。

最後に中野社長は「必ず47都道府県にプロチームを作ります」と公言し、「もしこの世の中のすべてのことがらに成功を求められるなら、この世の中に青年はいらない」というメッセージを送り、終演。

その後の懇親会では、若手社員の方々と気さくに言葉をかわし、bjリーグのレプリカボールを賭けたジャンケン大会では、20歳を超えた社員さんたちが、子供のような表情で、一喜一憂しながらジャンケンをしていたのが印象的でした。

3年目のシーズンを迎え、ビジネスモデルとしても、スポーツモデルとしても着々と成長を遂げているbjリーグ。
このリーグが元気に成長している理由は、トップにいる人間がバスケットが大好きでたまらないから――。
これに尽きるな、と感じました。


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2008年2月26日

bjリーグ強化指定選手について

全国各地に春一番が吹き荒れましたが、まだまだ寒い日が続きますね。
私は寒いのが大の苦手なので、春が近づくことは嬉しいことではあるのですが、一方ですでに花粉症の症状が出ているのが憂鬱です(涙)

さて、今日はbjリーグの「育成指定選手」について。

bjリーグは今年から、この育成指定選手という制度を導入しました。
この制度について、リーグ側は以下のように説明しています。

「育成指定選手制度」とは、「アーリーチャレンジ制度」を補完し、将来のプロバスケットボール選手の育成、また多くの活動の機会を提供する目的で導入します。育成指定選手は合同トライアウト二次選考参加者の中から、河内敏光bjリーグコミッショナー、各チームのヘッドコーチが指定し、定期的に指導にあたります。

◆育成指定選手について
・育成指定選手は2007-2008シーズン中も、凍結期間に関らずチームと契約することができます。
・育成指定選手の次シーズンの契約は、アーリーチャレンジ制度の選手同様、新たにドラフト等を経て契約しなければなりません。


通常、bjリーグの選手は、各チームで選手と契約してプレーをしますが、この育成指定選手は、リーグで発掘した選手をリーグが指導、管轄することになります。
先日行なわれた2次トライアウトに参加した選手の中から、25名が育成指定選手として選抜されています。
このうち14名が、14日、神奈川県の体育館で開催された合同練習に参加しました。

河内コミッショナー、元埼玉ブロンコスヘッドコーチの山根謙二氏が指導陣として参加したこの練習。残念ながら取材には行けなかったのですが、目を通したプレスリリースに記されていた参加選手の中に、気になる名前が。齋藤崇人選手です。

彼は日下光選手(仙台)、池田雄一選手(新潟)を輩出した名門高・新潟商業のキャプテンを務めたのち、日本大学でも主将として活躍。今春卒業予定の若い選手です。
3年次は先輩4人を支える後輩として、4年次は逆に、下級生4人を引っ張る先輩として司令塔の役割をこなしました。
決して派手ではありませんが、視野の広さとディフェンス力、冷静な判断力と強いリーダーシップと、ガードとしての適性にあふれる選手で、トライアウトでも、年上の選手が多くいる中で、非常に落ちついたプレーでコーチ陣にアピールしていました。

また、齋藤選手は、関係者の間ではバスケットの啓蒙活動にも熱心なことでも知られています。日大で定期的に開催されてた小学生対象のクリニックでは、教え方が非常にうまいと評判だったそうですし、BOJ、S-move、Freebas.と3メディアを巻き込んだ4年生座談会の企画、BOJさよなら試合でもいくつものアイディアを提供し、当日は黒の全身タイツにタイヤキの被り物という度肝を抜くコスプレで、観客の笑いを誘いました。

さよなら試合終了後に少し話を聞かせてもらうと、「目標は新庄(剛志=元プロ野球日本ハムファイターズ)みたいな選手になること」とのこと。堅実なバスケットスキルと豊かなサービス精神、そしてバスケットを愛する気持ち。bjリーグにはピッタリの選手だと思います。
出身地である新潟アルビレックスBBに入団したら面白いだろうな、と勝手に想像して楽しんでいます(笑)

育成指定選手の合同練習は計6回の開催を予定しています。次回は是非取材に赴きたいです。


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2008年1月29日

トライアウトに行ってきました

28日の昨日、bjリーグトライアウトが行われました。

早いもので4度目の開催となるトライアウト。
今年は千葉会場154名、福岡会場54名の中から59名が一時選考を通過し、うち57名が昨日のトライアウトに参加しました。

今年の受験者はちょっと小粒な印象。
誰もが目をみはる超大物選手はいなかったのですが、その代わり、どの選手も非常にタフなアピールを見せていたのが印象的でした。

1年目のトライアウトも取材をしましたが、そのときに感じたのは「おとなしいな…」。
誰もが「絶対うかってやる!」という気持ちで受験していたとは思いますが、それを外に出して、周りへのアピールにつなげようとしていた選手はほとんどいなかったように思います。
終盤に行われたスクリメージでは、淡々とゲームをしているだけで「自分の評価がこのワンプレーに懸かっているんだ」という意識が全然感じられない、いささかだらけたムードになっていました。

それが4回目の開催ともなると、何度も挑戦を続けている選手がいたり、過去に受験した先輩や友達などからの情報を受けてでしょうか。トライアウトという場の流儀というかなんというかを、選手も少しずつ学んできているな、と感じました。
変な言い方ですが、「トライアウトらしい」風景が見られたことがとても嬉しかったです。

さて、冒頭で今年はビッグネーム不在のトライアウトと書きましたが、記者陣がズラリと囲んだ選手が一人だけいました。
竹野明倫選手(福大大濠→大東文化大)です。

竹野選手は中学時代から(もしかしたらミニバス時代からなのかもしれませんが、そこらへんは不勉強なものですみません)常に全国中の注目を集め続けたスタープレーヤーでした。
大東文化大では3年次まで結果がなかなかついてこず、非常に辛い時期を過ごしましたが、腐ることなく練習、トレーニングを続けました。
結果、4年次には、春の関東トーナメント優勝、秋の入れ替え戦で慶応義塾大を破り1部昇格、冬のインカレでは3位入賞の栄光に輝いたのです。

竹野選手の持ち味は小柄ながらも高いオフェンス能力。彼の高校時代の先輩にアパッチの青木康平選手がいますが、同じようなカラーの選手です。

今回のトライアウト受験に関しては「バスケをやらない人生が考えつかなかったから」。
現在は瞬発力や一歩目のスピードアップを目標にトレーニングに励んでいるそうですが、現在自分が認識している課題は、あえて修正を意識していないそうです。
「まずは自分のスタイルを出してからでいいと思っています。課題を見つける前に、自分らしさをすべて見せつけることが大切」と、自分の持ち味を最大限にアピールすることを約束してくれました。

今回のトライアウトは少し納得のいかないプレーになってしまったそうですが、おそらく首脳陣たちの評価は非常に高いであろう竹野選手。
当然ながらアーリーチャレンジを獲得するつもりでいます。
トライアウト終了後、早速某チームのヘッドコーチからラブコールをもらい「…これは期待していいってことっすかね?」と、とても嬉しそうな表情を見せていました(笑)

さて、今回の二次選考の合格者は5月12日の最終選考に進むことになります。
この最終選考には、今回の合格者・4月15日に行われる一次・二次選考(追加日程)の合格者・さらにリーグ・チーム推薦選手が参加します。

来シーズンからは、現在はJBLに所属しているオーエスジーがbjリーグに参入するため、JBLの選手もおそらくたくさん参加するでしょう。さらにレベルの高い切磋琢磨が見られることを期待しています。


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2007年12月18日

富山の嬉しい初勝利!

先週末の高松戦でようやく1勝をもぎ取った富山グラウジーズ。
年内最後のホームゲームで、ブースターたちに嬉しい嬉しいクリスマスプレゼントを届けました。

富山はディフェンス、特にゾーンディフェンスがよく機能しましたね。さらに呉屋、蒲谷が勝負どころでスリーポイントをきっちりと決め、チームを勢いづけました。

蒲谷選手は残り32秒、1点ビハインドの場面で、左サイドの0度から決勝点となったスリーポイントを決め、今季初となる(これまでホームでの勝利がなかったですから…)MVPを獲得しました。MCをしていた富山OBの石橋さんもとても嬉しそうでしたね^^

対する高松は故障している選手が多かったとの話でしたが、それにしても序盤から気の抜けたプレーが目立ちました。普段では考えられないようなターンオーバーが続き、岡田のスリーポイントも2/11と大ブレーキ。ゾーン突破の要因となる外のシュートが決まらないことで、高松はオフェンスのリズムを狂わせられていたように見えました。

また、個人的には、高松の良いところはボールがよく回り、1対1でもチームプレーでもバランスよく得点できるところだと思っているのですが、ボール回しも雑でしたし(それだけ富山のゾーンがよかったということもあるのですが)、1対1に固執した攻めが続きました。
この悪循環を次節どのように修正できるか、注目していたいです。

さらに、この勝利で特筆すべきことは、オンザコート3(外国人選手が3人プレーしている状態)の時間帯が多い高松に対し、富山は大事な時間帯をオンザコート2で戦い、しっかり結果を出したことです。
特に、出場時間はそれほど多くはなかったものの、太田、小川両選手の活躍はかなり大きかったと思います。富山にとっても大きな収穫となったのではないでしょうか。

bjリーグも3シーズン目を迎え、だんだん日本人選手が活躍できる時間帯か増えてきましたね。確実にレベルアップしているリーグを見られることはとても嬉しいことです。

何はともあれ、富山、一勝おめでとうございます!

富山、福島ヘッドコーチは試合後のインタビューでこう話していました。

本当だったらブーイング浴びせてもらってもしょうがない中、暖かく応援してくださってありがとうございます。チームがしっかり整って選手たちが僕のやりたいバスケに信じてついてきてくれた。選手が揃わない時期もあったがよくやってくれたと思います。この勢いをもってどれだけ借金を返せるかが彼らの力になると思います。

これだけ負けが込んでいる中でも、信じ続けてくれているブースターの存在はかけがえのないものです。
この試合で見たブースターの最高の笑顔を胸に、選手たちは以後のゲームを精一杯戦い抜いていくことでしょう。


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2007年12月13日

12/8 高松-福岡観戦記

こんにちは。
今週は高松-福岡戦をレポートします。
現在大阪と並んで首位に立つ高松。破竹の7連勝で波に乗っていましたが、8日のゲームでとうとう連勝ストップ。福岡はどのようにして高松の勢いを止めたのでしょうか?

序盤、高松リードでゲームは進みました。
高松は必勝パターン―インサイドからアウトサイドへのボール回しがスムーズに行き、岡田がいいタイミングでスリーポイントを放つ。これがキレイに決まっている状態でした。
福岡はこの流れを止めようと、頻繁にディフェンスパターンを変えて挑んだのですが、これはイマイチ効果が出ず。しかし、川面やヌジャイ、ペッパーズの1対1で得点を重ね、ビハインドを10点程度のところで食い止め、逆転のチャンスをうかがいます。

以前山村GMには「このチームはヨーロッパスタイルのバスケットをしていく」とお話をうかがっていたので、スリーポイントやスクリーン、合わせを多用したチームオフェンスを見せるのかな、と思っていたのですが、この試合はインサイドの1対1勝負というパターンが多かったですね。

というわけで、前半終わってのスコアは55-42。高松お得意のハイスコアゲームで前半は終了しました。
試合が動いたのは後半です。

福岡はゾーンプレスを仕掛け、勝負に出ます。高松は前半と変わらず、インサイド→アウトサイドの岡田にボールを回し、セオリー通りゾーンを攻めます。しかし、この肝心な外のシュートが打てども打てども決まらない。仕方なくインサイドでのオフェンスに切り替えますが、これは福岡のディフェンスに阻まれます。
前半は1Q34点、2Q21点というゲームでしたが、3Qのスコアは19-15。このクオーター、初めて福岡が高松の得点を上回りました。

4Qに入っても福岡はゾーンプレスを続行。よく走り、高松のペースに持ち込ませません。ここで福岡はガーデナーの動きがよくなり、オフェンスに勢いが生まれます。
ジリジリ差をつめていき、5分30秒、ガーデナーのアシストからペッパーズのゴール下が決まり、1ゴール差。高松はあせりからミスが続き、また、消極的なミドルシュートが目立ちました。このシュートはことごとくはずれ、福岡はしっかりディフェンスリバウンドを抑えました。
プライスのシュートで同点に持ち込み、残り2分30秒、ヌジャイのミドルシュートでとうとう逆転に成功。高松は最後までオフェンスがかみ合わず、そのまま福岡が逃げ切る形で勝利を手にしました。

ニューマンHCは、試合後のインタビューで「今日はヌジャイと川面がとても良かった。川面は、正に私が考えた通りのゲーム運びをしてくれた。」とコメントしていました。
川面選手の175センチ、32歳とは思えない豊富な運動量と、当たり負けしないフィジカル(高松・スパークス選手にあれだけぶつかっていける日本人ガードはいないのではないでしょうか)には改めて驚かされます。小柄な体で一人ゴール下に突っ込み、ファールを誘い、パスをさばき、自分でもシュートを決められる。素晴らしい選手です。
特に残り4分2秒で見せた、ドリブルでの中央突破から外国人選手3人に囲まれて決めたバスケットカウント。このときチーム、会場のテンションは最高潮に達したように見えました。

最後は川面選手がこの試合の翌日、自身のブログに記した言葉で締めくくりたいと思います。

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「夢を乗せて」

ふと、二年前を思い出しました。

経営難に陥っていたチームは、練習にも身が入らない状態でも、試合会場に足を運んで応援して頂けるファンの皆様の期待に応えるためにベストパフォーマンスを。と、走り続けました。
それは、ある話を耳にしたからです。

二年前!
試合当日、子ども達は寒い中、会場入りするために扉が開くのを待っています。

◯◯さん「寒いねぇ〜。いつから並んどると?」
子ども達「一時間ぐらい前から並んどるバイ!おばちゃん!」
◯◯さん「寒かろ〜。チケットは、もう買ったと?」
子ども達「買ったバイ!毎日50円とか10円玉を毎日集めて、この日のために買ったっちゃん!」

二年前にあった本当の話である。

どんな状況、どんな状態でもベストを尽くしてこそプロである。

子ども逹の夢をのせて、年内4ゲーム(ホーム2ゲーム)
全戦全焼!で頑張りますので応援宜しくお願いします!



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2007年11月29日

新生アパッチが体現する「WILD&WISE」なゲーム

先週の土曜は今シーズン初の有明で、東京アパッチと埼玉ブロンコスの関東ダービー取材でした。

有明の名物と言えば、出店やガムQのパワフルなダンスなどありますけれど、何よりも強烈なのはその寒さ!
先週末の東京の冷え込みはかなりのもので、一応ユニクロの肌着を着込み、寒さ対策をしたつもりでいた私もあっけなくノックアウトでした。初めて手袋を装着して試合のメモをしましたし、アパッチのジョーHCも試合後の記者会見で「明日(日曜)の試合も楽しみだけど、何より暖かくなってほしいね」と報道陣の笑いを誘っていました。

さて、この試合で今シーズン初めてアパッチのゲームを見た私でしたが、かなりビックリしてしました。
何にってその戦いぶりにです。これまでのアパッチと全然違う印象を受けました。

私が持っていたアパッチのイメージは個人能力の高い選手が揃っている「だけ」。ゲームを見ていてもバスケットではなく、何やら1対1という別の競技を見ているような気になっていました。それが今シーズン、それぞれの持つ能力がチームとしてガッチシかみ合って、プレーにメリハリが生まれていました。その理由は3つあると思います。

一つはニック・デービスの加入。ディフェンス、特にリバウンド力に定評のあるニックを新潟から獲得したことによって、アパッチのバスケットは格段にアップしました。「ニックはもうリバウンドのプロだね」とジョーHCもご満悦。

それに付随して、ディフェンス力も一気に向上しました。
アパッチのバスケットは今まで「とにかくオフェンス勝負。失敗したらそれはしょうがない」という印象が強かったのですが、ジョーHCの目指すバスケットのかたちは決してそのようなものではありませんでした。ディフェンスの向上について質問してみると、ジョーHCは最初に「随分選手を脅したんだよ」とおどけながら、「オフェンスには波があるので、オフェンスがいいだけのチームは勝てない。ディフェンスはいつだって頑張れるものと、選手にはよく話しています。ディフェンス力の向上にはハートが大切。選手がそれぞれ自分たちのバスケットにプライドを持ち始めたんだと思う」と話してくれました。

特にフォーメーションやディフェンスの仕組みを変えたわけではなく、あくまでも選手個人の能力と気持ちの持ちようが変わっただけだとジョーHCは言います。それは試合中の執拗なマンマークからうかがうことができました。やはりディフェンスがいいと、ゲームに一本のしっかりした筋ができますね。私が感じたメリハリの原因はここにありました。

最後に、日本人選手がコンスタントに得点を取れるようになってきていること。これはやはり同じ日本人として嬉しいことですね。
これまでのアパッチは、稼ぎ頭のヘリコプターが一人で40点50点取らないと勝てないチームでした。しかし、今シーズン、ヘリコプターは周りの選手に得点させる余裕が出ているのです。前節では青木康平選手がbjでのキャリアハイ、一試合30得点という偉業を達成し、城宝匡史選手も足の故障から復帰。この二人に加え、日本人選手ではないのですが新規加入したイ・ジョンジュン選手というピュアシューターがからんできます。さらに、靭帯断裂という大きなケガを負った仲摩純平選手が完全復活すれば、アパッチの攻撃力はかなりスキのないものになるでしょう。「日本人選手がしっかり試合にからんで勝てるようになったというのは今年の誇りです」とジョーHCも話していました。

3シーズン目を迎えたアパッチが、とうとうその本当の強さを発揮してきました。ホーム全勝を目指すアパッチが体現する「ワイルド&ワイズ」なゲームはとても見ごたえがありますよ。関東近郊にお住まいの方は、ぜひ完全防備をして(本当に寒いので笑)有明コロシアムに足を運んでみてください。


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2007年11月16日

東京アパッチの座間クリニックリポート

みなさんこんにちは。
今回は現在絶好調!イースタンカンファレンスの首位に君臨する東京アパッチの話題です。

東京アパッチは、bjリーグの中でもかなり熱心にクリニック活動を行うチームという一面を持っています。
「同じく東京都を本拠地とする東京FCもクリニックをたくさんやって認知度をあげました。いきなり集客には結びつかないですが、2、3年後を見据えて今から頑張ってるんですよ」と、フロントスタッフの和久井さん。
チームの広報活動として、地域への貢献活動として、そしてさらにはジョー・ブライアントコーチがクリニックが大好きなこともあって(ジョーHCは、体が二つあったら一体はクリニックだけをやっていたいほどクリニックが好きなんだそうです笑)、アパッチはクリニックを多く開催しているんですね。

そんなアパッチが10月28日にクリニックを行ったのは、神奈川県にあるキャンプ座間。在日米軍のお子さんたちを対象とした米軍基地内でのクリニックです。
米軍基地内に入るのは初めての私。免許証かパスポートがないと基地内には入れないということで、私は初めてパスポートを使用するのが、海外ではなく日本国内という貴重な体験をしました(笑)

基地内は日本語がほとんどありません。道路は右側通行でしたが、標識や消防署はすべてアメリカのもの。ジムで使えるお金もドルのみで(外の自販機は円が使えました)、おかげでものめずらしいオレンジ色と水色のゲーダレードを購入できず、非常に残念でした。

ジムに入ると、当然ながら飛び交うのは英語ばかり。3歳くらいから高校生まで、男女合わせて60人弱の参加者を、アパッチの5人の外国人選手とジョーHCが指導します。年齢別に子供たちを分けて(ハイティーンからは男女も分けていました)、サーキット形式のクリニックが開始! シュート、ドリブル、ディフェンス、リバウンド、5対5。それぞれのメニューに選手が一人ずつつき、ジョーHCはあちこちのアドバイス役。20分でひとつのメニューをこなし、次のメニューへ。一番小さい子供たちのグループは、当然ながらシュートがまったく届かず、選手も苦笑い。それでも抱き上げてダンク(のようなもの)が成功するようにしてあげていました。



それくらい小さい子は日本の子供となんら変わりがないのですが、小学生になると、日本人との運動能力の違いはハッキリとわかるものになっていました。知識としては知ってはいましたが、実際に目にしたのは初めて。とにかくびっくりです。アメリカ人の選手が持っている伸びやかさや筋肉のしなやかさ、リズム感が小さな体からあふれているんです。心から「すごいなぁ。うらやましいなぁ」と思ってしまいました。



高校生のスクリメージは迫力満点で、ずっと見ていても飽きないくらいの内容でした。同じアメリカンスクールに通う彼らは、基地内で放映されるCMや、ジムの職員からこのクリニックのことを知って参加したそうです。「アパッチの選手に会えてよかった」、「今まで知らなかったことを教えてもらえた」などの感想をコメントしてくれました。
たいがいの子供たちが「シュートがためになった」と言っていた中、180センチもない身長から豪快なダンクを何本も披露した男の子は、「自分の利き手でないほうに相手を寄らせるディフェンスの仕方を教えてもらったのがためになった」とコメントしていました。バスケットに対する志向はやはりかなり高いようで、クリニック終了後には「トライアウトはいつ開催するのか?」という質問をしてきたという彼。もしかしたら数年後、アパッチのメンバーになっているかもしれませんね。

子供たちのプレーを楽しそうに写真に収めていたベロニカさんは、3人の息子さんをクリニックに連れてきました。しかもグループがそれぞれ違うものだから、とても忙しそうでした(笑)長男はバスケットを、次男と三男は野球とサッカーに熱中しているというそうで、二人は朝から「行きたくない!」と随分渋っていたそうです。しかし、時間が経つにつれて楽しそうにしていたので安心したと話してくれました。
旦那さんはバスケットのスカラシップで大学に入学したほどの実力の持ち主で、ベロニカさんは陸上のスペシャリスト(なんとヘリコプターと同じ大学だったそうです!)。3人の息子にはどんなスポーツをやってほしいですか?とたずねたところ「子供が好きなことをやってくれたらそれでいい」との答えが返ってきました。
アメリカは季節によって楽しむスポーツが異なり、野球やバスケット、フットボールをかなりのレベルのところで両立させている人も少なくありません(ジョーダンやアイバーソンもそうでしたね)。そんなアメリカのお母さんらしいコメントでした。



少し時間を延長して、最後にはジョーHCのワンポイントレッスン。一人でもできるドリルを子供たちに伝授し、「必ず続けてみよう!」とアドバイスを贈り、クリニックは終了。クリニックの修了書にヘッドコーチ、各選手のサインをつけて、一人ひとりに手渡しました。

個人的には大アウェーでしたが(英語が非常に達者でないため…涙)、参加した選手にとっては母国の子供たちに教えるクリニック。とてもリラックスし、楽しそうな表情でクリニックを進めている様子がとても印象的でした。
また、アメリカの子供たちは感情を表現することがとても上手です。クリニック終了後、アパッチは米軍チームと練習試合を行ったのですが、子供たちは敵も味方関係なしに、好プレーが出たらとにかく大騒ぎ。日本人は子供の頃から感情を出すことをためらってしまいがちですが、彼らは周りなんてどうでもよくて、自分が楽しいってことを表現することが最も大切なんでしょうね。国民性というものがありますから真似しようとしてもなかなか難しいですが、そんなアメリカの子供たちの様子は、ただただ気持ちのよいものでした。

そんなこんなで、今回のアパッチ基地クリニックは、バスケット以上にアメリカの文化や習慣、考え方などを身をもって学ぶことの出来た非常に意義深いものとなったのですが、今回のクリニック取材での教訓はほんとただひとつですね。

英語を話せるようにならなければ…。

通訳さんがいなければ、私は一人でニヤニヤしている怪しい日本人だったことでしょう…。情けない。


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2007年11月8日

沖縄ブースターの力

こんにちは。各地では華々しく開幕戦が始まりましたねー。

前回お伝えしたとおり、私は沖縄に飛んできました。木村GMにお話をうかがったとき「沖縄に来るなら絶対開幕戦ですよ」と言われたからにはもう行かずにはいられません!
たった2日のために沖縄に行くことを友人に話すとたいてい「正気か?」と返事が返ってきたのですが、私の目的はバスケ! あとちょっとおいしいもの! だからどうってことはないのです。

会場に到着すると、たくさんの報道陣が。東京から来てるなんていう酔狂は私だけかと思ったら…さすがバスケット王国・沖縄の開幕戦! 私がご存知なだけで2人の在京ライターさんと1社の社員さん(bjtvでお世話になっているIさんでした笑)がいらしてました。月刊バスケットの編集さんは開幕戦を見て翌日の朝帰京とのことで…本当にご苦労様です。

今回の沖縄開幕シリーズを見てひとこと…ほんっとーーに楽しかったです。

試合も1戦目は2点差、2戦目は延長戦での決着とかなりエキサイティングしたものになったのですが、それより何より、ブースターの皆さんが作り出す会場の雰囲気がとても気持ちよかったです。

日本人の典型的な応援スタイルは、応援団など先頭に立つ集団に先導されて、おそるおそる周りがついていく…というものですよね。しかし、沖縄の応援はすべてが自発的な行動で成り立っています。緊張が高まるティップオフ、会場に響きわたったのは指笛の音!(民謡などで指笛を使うので、みなさんとても指笛を吹くのが上手です) ディフェンスのときのBGMは「ドンドン!」という2拍のリズムだけ。DJに促されずその2拍のあとに「ディーフェンス!」という声が続いたときはとてもビックリしました。内地(沖縄以外の各都道府県)で同じようなスタイルを採用しても、間違いなく声はついて来ず、DJが一人で必死に盛り上げるだけにとどまってしまうのが目に見えてしまいますよね。

1戦目は惜しくも敗れてしまいましたが、その後に巻き起こった拍手は惜しみないものでしたし、ブースターの表情も、これからのキングスへの期待に満ち溢れたものでした。

もちろん2戦目の勝利の瞬間は大騒ぎ。地元メディアの方々も飛び上がらんがばかりの表情を見せていましたし、観客席には嬉しさのあまりに踊りだしたおじさんもいました。
選手の通用口には子供たちがズラーリ! 出てきた瞬間を狙って選手たちは押しつぶされながらも(澤岻選手はあまりにも子供が多いため「前ならえ」をして整列させていました笑)一人ひとりのサインに応じていました。
南国の人特有の垣根の低さ、そしてバスケットボールが文化として根付いているという土地の利点を、キングスは素晴らしい形で生かすことができたと思います。特に、仙台から沖縄へ移籍した吉田選手は、沖縄の人々の持つ力をとても強く感じたと話していました。
河内コミッショナーも「会場の雰囲気は、今シーズン入ってきたばかりのチームの開幕戦ということを忘れるくらいのものでした。沖縄のブースターはbjの盛り上げ方をよく知ってます。感心しました。ここがバスケットがさかんな地だということを改めて感じました。」と、感慨たっぷりにコメント。

また、木村GMは、私の「コアなブースターはまだいないようですが、どうやって増やしていくお考えですか?」という質問に対し、
「確かに、チームができたばかりでまだそこまでコアとは言い切れないと思いますが、ファンは今日の開幕戦からとても熱かったし、一緒に戦ってくれた。(1戦目の)最後には悔しさを一緒に味わって、明日も頑張ろうと思っていたはずです。そういう意味ではもうコアブースターと呼べると思っています。」と話してくれました。確かにその通りでしたね。

次節・埼玉戦もホームの沖縄でのゲームとなります。
私もできればもう1節くらい見に行きたいものですが…お財布事情がそうもいきませんので涙を呑んで、お留守番です。ですので、今度はアウェイの地で、ブースターの力を借りずにどこまで自分たちの実力を発揮することができるのか。そんなところに注目して、関東近隣の試合を楽しみに待つことにします。

では、最後に会場の雰囲気を写真でお伝えしてお別れです。


開場を待つ大勢のブースター。



なぜか大分の沖縄出身選手を応援しに来たという女の子たち(キングス応援しようよ笑)。三友選手が沖縄に縁がある選手だとは知りませんでした。


張り切ってポーズを決めてくれた男の子。



サインをもらってる途中を撮ろうとしたら、ほとんどの子たちが集まってきました。この子たちが澤岻選手に前ならえをされた張本人です。


会場には大分の沖縄出身選手、与那嶺選手と島袋選手を迎える横断幕が。キングスの選手分はまだないようです。


2戦目に用意された澤岻選手の横断幕。澤岻選手の母校・コザ小学校のミニバスで作成されたものです。現在コザ小学校のミニバスは、澤岻選手の中高のチームメイト、佐久本吉博さんがコーチをつとめています。


フードコートにはブルーシールアイスクリームにタコライス、オリオンビール! 前半キングスがリードしている場合に限りビール200円値引きという、お父さんには嬉しいサービスが。このシリーズは見事両試合ともキングスが前半をリードし、観客はおいしいビールを安く、気持ちよく飲むことが出来ました。とてもうらやましかったです(笑)


海が近い沖縄だけあって、グッズにはビーチサンダルも登場。11月ですが、沖縄ならまだまだ履けます。


キングスベンチ側のゴール下にひときわ盛り上がっている一団が。選手の知人かと思って話を聞いてみると、なんと東京からやってきた皆さんでした。キングスがチームを立ち上げる段階から「夢を追っている仲間を応援しよう」という思いのもと、ポスター貼りなどの活動に参加してきたそうです。「一年越しの夢が叶ってとても嬉しいです!」と、ビールとシークワーサーを大量に摂取しながら話してくれました。
ちなみに真ん中の男性が持っているのは開幕当日、琉球新報に掲載されたキングスの全面広告です。すっごくかっこい広告でしたよ。


ビッグマンたちが待ち受けるゴール下を果敢に攻めた沖縄のヒーロー・澤岻直人選手。タイムアップの瞬間表情を全く変えなかった澤岻選手ですが、喜ぶブースターの姿を見てようやくこの笑顔に。


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2007年11月2日

開幕直前!bjリーグ今季の展望 その2

こんにちは。
とうとうbjリーグ開幕しちゃいましたね!


アクシオン福岡で行われた開幕カード・大阪エヴェッサ対ライジング福岡BBは91-71で大阪が勝利。まずは王者・大阪が強さを見せ付けた形になりました。これからは毎週色々なところで試合が行われて楽しみが増える反面、あっちの結果がこうでこっちがこうで…てんてこまいは必至です(笑)


ということで無事開幕したbjリーグ2007-2008シーズン!
今回は前回に引き続き、ウエスタンカンファレンスの展望です。

■強豪ひしめく激戦カンファレンス
ウエスタンカンファレンスには大阪、高松、大分と昨季のトップ3が所属するという超激戦区となりました。


大阪は本日の開幕戦でワシントン、ロティック、ニュートンと、昨季の主力が期待通りの活躍を見せています。また、アーリーエントリーから今シーズン正式加入となった仲村も17得点(うちスリーポイント5本)と気を吐き、大分から獲得したマーシャルも13リバウンドに2ダンクと大暴れ。外も中も、オフェンスもディフェンスも…。穴はまったく見当たりません。ロティックの後ろに控える宍戸も、シーズンを追うごとに出場時間を増やしている成長株。要注意人物です。

■ストップ・ザ・大阪!
そんな大阪を止めにかかる最有力候補はやはり高松でしょう。アーリーエントリーで獲得した中川の活躍は非常に大きかったですが、主力がほぼ変わらない高松は、昨シーズンの好調がビギナーズラックでないことを証明していく必要があります。プレシーズンマッチは7ゲーム中5勝となかなかの結果が出ているので、この勢いを開幕してからも維持していってほしいです。緒戦の相手は、昨季プレイオフの雪辱に燃えているであろう新潟。まずはホームで気持ちよく勝利し、波に乗りたいところです。


大分も忘れてはなりません。マーシャルの穴を新規加入のブラクストンがどれだけ埋めることができるか、まずは注目です。鈴木・三友をはじめ、与那嶺や青木などコンスタントに活躍できる日本人選手がいる強みを生かして、安定感のあるゲーム展開を期待します。


■福岡・沖縄への期待
昨季のトップ3がいるカンファレンスに所属する両チームは、初年度からなかなか苦戦を強いられそうです。


開幕戦は川面・ペッパーズ、プライスらが気を吐きましたが、王者大阪の前に得点を阻まれました。福岡のヘッドコーチのジョン・ニューマン氏は、レバノンのナショナルチームを指揮した経験を持っています。ちなみに、山村GMによると、福岡は「ヨーロッパスタイルのバスケットを展開していく」とのことです。インサイドでの熾烈な戦いが目立つbjリーグに、外のシュートとディフェンス力という新しい見所を提供できるのか注目したいです。


沖縄はプレシーズンマッチで東京と対戦し、3連敗を喫しています。いずれもホームの沖縄でのゲームとあって、立ち上がりが少し不安ですが、澤岻をはじめ、力のある選手が揃っています。このチームの状態は、来週11月3日、実際に開幕戦を取材して色々お伝えできればいいかなと思っておりますのでご期待ください。


いよいよ今週末、本格的な開幕を迎える3年目のシーズン。
みなさん、準備はいいですか?


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2007年10月26日

開幕直前!bjリーグ今季の展望 その1

みなさん、こんにちは。いよいよbjリーグ開幕まで1週間を切っちゃいましたね!ライジング福岡、琉球ゴールデンキングスという新チームを加え、東西カンファレンス制という新しい試みが導入される今シーズン。みなさんのテンションも上がって上がって大変なのではないでしょうか?
当然私のテンションもメーター振り切り気味で大変なことになってます(笑)個人的な開幕戦は11月3日。以前宣言したとおり、沖縄に飛ぶことにしました!修学旅行の行き先だったはずの沖縄。しかし、9.11のテロによってキャンセルになってしまった沖縄…。(ついでに私の誕生日も9.11…)そんなこんなで初めて訪れる沖縄で、プロリーグの試合を取材することになるとは…。今から楽しみで仕方がないのです。
ということで今回は開幕直前!シーズンの展望をお届けします。まずはイースタンカンファレンスから。


■東京は好調スタート
プレシーズンマッチの結果を見ると、なんといっても目立つのが東京の5戦全勝ですね。昨シーズン最下位と奮わなかった東京は、まずはプレシーズンマッチで好スタートを切っています。
対戦カードは

KBLのテグ・オリオンズ…1戦
琉球ゴールデンキングス…4戦
ライジング福岡BB…1戦

という内容。
対戦したのが海外チームと新規参入チームということで、この結果からチームの戦力を判断することはできないのですが、序盤の拮抗した状態から後半に一気に抜け出し、逃げ切るというスタイルで勝利しているようです。世間一般の認識では、東京は「爆発力」のチーム。ハイスコアをたたき出す潜在能力を持っているのに、それ以上に相手にやられると途端にペースダウンという印象が否めませんでした。新潟からシュート力とリバウンド力い優れた昨年のベスト5プレーヤー、ニック・デービスを、大阪からは外のシュートに強い城宝を獲得し、チームバランスも徐々に整ってきた3年目の東京はどのようなチームになっているのか?楽しみです。


■三度目の正直を狙う新潟
昨シーズン3位の新潟は高松と3戦、富山、仙台と1戦して3勝2敗。今年の新潟は「正念場」と言えるのではないでしょうか。
リーグ発足時から「優勝」を合言葉に戦ってきた新潟ですが、結果はうまくついて来ず。昨年、一昨年とあと一歩のところで頂点を逃した今シーズンは、文字通りの「3度目の正直」を実現させるシーズン。スタッフ、選手ともに闘志を燃やしていることでしょう。
ただ、今シーズンはニックとワイチという、これまで新潟を支えた2人の外国人選手がチームを去り、新たな体勢を構築することとなります。外国人選手がチームに及ぼす影響はいい意味でも悪い意味でもとても大きいものです。JBL時代からのメンバーも多く、お互いをよく知る者が揃う新潟の浮沈は、新加入の外国人選手とのケミストリーにかかってくるでしょう。


■不安要素の残る埼玉
気になるのは埼玉。プレシーズンマッチ戦績1勝5敗は、かなり気がかりな数字です。また、戦力にも不安があります。
特にポイントガード。メインガードだった安斎がチームを離れたのは大きな痛手でしょう。代わりの司令塔として、チームは酒井ローレンスアーロンを獲得しています。彼は身体能力を武器に自ら攻めることのできるガード。ゲームメイキングに徹する姿勢を貫いていた安斎とはタイプが異なります。これまでのプレーのデータが少ないため、ポイントガードとしての実力をうかがい知ることは今の段階では難しいのですが、青野がスタッフへと転進したことにより、ポイントガードの控えはゼロ。ダブル清水がボールを運ぶということは可能ですが、あくまでも彼らは2番のプレーヤー。やはりゲームを作る能力には疑問が残ります。
というように新規加入の酒井にとっては非常に厳しい環境となりますが、その中でどれだけ成長し、力を発揮できるか。彼がチームすべてを握っています。


■富山、仙台の変化
富山は蒲谷が加入したことはとても大きいでしょう。彼は日本大学で呉屋の一学年上の先輩。学生時代、オフェンスの脅威として恐れられていたこのコンビが再び見られることは、学生時代の彼らを見ていた私にとって、とても嬉しいことです。この二人で何点稼ぐか、注目しています。
仙台は外国人選手3人と東京から勝又を獲得。ここも新潟と同じく、外国人選手がいかにマッチするかがキモでしょう。3年目のシーズンを迎える日下も、司令塔として着々と経験を積んできました。ここに高橋や外国人選手の攻撃力がどうからんでくるか楽しみです。


以上、駆け足になってしまいましたがイースタンカンファレンスの展望をお届けしました。次回はウエスタンカンファレンスの展望です。お楽しみに!



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2007年10月3日

ライジング福岡 山村GMインタビュー・前編

こんにちは。
さて、前回前々回は琉球ゴールデンキングスを取り上げましたが、続いてはライジング福岡特集!
山村GMのインタビューをお楽しみくださいませ。

■バスケットボールとの出会いから

――ライジング福岡を立ち上げた経緯を教えてください。

3年前、私がbjリーグに出資させていただいたこともあって、bjリーグができたときからエクスパンションの福岡チームの申請をしておりました。しかし、福岡にJBLのチームができることを知り、bjリーグへのエクスパンションについて慎重になりました。
そんな中、2年前に福岡レッドファルコンズが誕生し、後半戦を前にチームが消滅しました。ほとんどの選手は他のチームに移籍しましたが、以前から親交があり、福岡レッドファルコンズ唯一の福岡県出身選手だった川面剛から、「福岡でもう一度プロチームを作りたい。福岡で活動できるようなチームを作りたい」との思いを聞いたことから、再スタートする運びになりました。そのあと色々な方にご相談をしたところ「まずはクラブチームから啓蒙活動を行うのがいいんじゃないの?」とアドバイスをいただき、ライジング福岡の前身となる福岡BBボーイズが誕生しました。福岡BBボーイズとして約1年活動をして、去年の11月末、bjリーグへ参入することができました。

――山村GMは以前どのようなお仕事をされていたのですか?

スポーツコーディネート業です。バスケットボールの国際ゲームを企画プロデュースさせて頂いたご縁で、94年に当時日本代表と三井生命のヘッドコーチで、現bjリーグコミッショナーの河内さんとお付き合いをさせていただくようになりました。また、95年の福岡ユニバーシアードの時には、FIBAの会長ジョージ・キリアン氏と出会い、アメリカの大学選抜と日本代表・ユニバ日本代表のゲームを福岡、広島、神戸、福井で開催したり、「フクオカインドア3オン3」という大会を行政と一緒に立ち上げたりしました。

――では、以前からバスケットとのつながりは密接なものだったんですね。

そうですね。スポーツコーディネートと言った仕事柄、バスケットボール業界とは約13年来のお付き合いをさせていただいています。
福岡で開催されたシドニー五輪アジア予選の時は、テレビ解説としていらっしゃった河内さんと屋台で一杯やっているときに「新潟にプロチームを作っていただける方に、明日お会いするんだよ」といった話を伺ったこともあります。その時は計画書の内容についてもご相談を受け、何箇所かアドバイスのようなものもさせてもらいました。その後、公私共にお付き合いいただいている中、アルビレックスが立ち上がってビックリしましたね。その時に直感で、河内さんはもっと大きな何かをやってくれると思いました。
bjリーグが設立した時、直感が当たったなと思いましたし、「将来、山村さんも福岡でチームを作らないと!」と言われたことが現実になるとは思ってもいませんでしたね。

――それはすごいエピソードですね!

私がbjリーグを2年見ていて一番感じたことは、以前の試合数が少ない状況が、いかにバスケットの発展を妨げていたということです。試合に出場する機会が少ないということは、バスケットボールを経験する環境が足りていないということ。当然指導者も育ちません。やはり経験というのは大切な要素です。だから世界ではメジャースポーツのバスケットなのに、日本ではマイナースポーツのままなんだなと思っていたのです。
ですので、bjリーグでいきいき活躍している選手や指導者とその成長振りを見ていると、非常に嬉しいですね。


■「福岡が抱えている過去」があり、今がある。

――活動をホームページで拝見させていただきましたが、イベントへの出演数がとても多いですね。

この夏休みの間に約5000人のクリニックを開催しました。県民球団を目指しておりますので、福岡県全域で「プロバスケットボールチームができたのですよ」ということをアピールしつつ、子供たちにも夢を持って頂くためにもクリニックを多く開催しています。

――これだけのクリニックを開催することは当初から考えていたことですか?

ファルコンズの一件をかなり引きずっている状態なので、地道に地域密着をアピールしていかないと、なかなか認めて頂けません。スポンサー営業に回っても、「また失敗するんじゃないだろうな」というような目で見られてしまうのが現状。チームの説明をしようにもファルコンズの説明に1時間くらいかかって、自分たちのチームの説明がわずかというようなことも多いです。

――なるほど。そのような状況の中で、明るい向きはありますか?

球団代表に山本華世さんという、九州・山口で知らない人はいない、関西では上沼恵美子さん、関東だと和田アキ子さんくらいのネームバリューがある方をお迎えしたことです。山本さんは中村学園女子のバスケット部出身でもあり、芸能生活20周年という節目にお引き受けいただく事ができました。無報酬で活動いただいているのですが、ご自身の芸能活動に支障をきたすくらいの動きをしていただいて、本当にありがたいというか、感謝感激。頭が下がる思いでいます。
スポンサー営業も、まだまだ足りないんですけれど、少しずつ私たちの行動を理解してもらっています。まだ風向きは逆風。10人いて1人に話を聞いていただけるくらいですし、お話させていただいても「『あの』バスケットやろ?」って言われる状況なので大変なんですけれど、雰囲気としては少しはよくなってきたかなと思います。本当にうちのスタッフや、ボランティアで動いてくれている方々には感謝の気持ちでいっぱいで、支えて頂いております。
我がチームは大きな母体があるわけではないので、県民球団としてヒューマンに訴えていき、一人ひとりにお願いして、毎年毎年訴えかけ、「ライジング福岡は私のチーム!」と思われることを目指して、コツコツ努力しております。

――現在の県民の反響はいかがですか?

少しずつ反応がでてきていますね。ブースタークラブも、「小学生が自分のお小遣いで入れるようなブースタークラブを」というコンセプトで、会員費は500円。大人も1000円で、より多いブースターを集めています。
ひとまずの目標は5000人の会員獲得ですが、現在すでに1500人を突破していますよ。人の輪を少しずつでいいから広げようと頑張っております。
このような活動を含めて、福岡でしか出来ないこと、福岡が背負った問題、バスケット王国である福岡という土地柄などの特徴を考えながら、「福岡モデル」と言われるものを作り上げていきたいと思っております。


次回はライジング福岡のチーム作りについて切り込んでまいります!


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2007年9月21日

沖縄バスケの秘密に迫る!ハード編

さて、沖縄バスケ・ハード編です。
沖縄を本拠地とするビジネスを展開することにどのような利点があるのかを探ってみました。キングスが展開するビジネス戦略も紹介します。

今回キングスを取り上げるにあたって、まず公式サイトを参照した私は「キングスとは」というトピックにとても感心しました。
みなさんもご覧になっていただければわかると思いますが
…というより、もうここをご覧になっていただければ、私が言えることなんて何もないくらいなんですが(汗)キングスというチームが目指すものが明確に記されています。

なぜ沖縄のバスケなのか?
そもそもなぜ沖縄なのか?
沖縄だからこそ可能なビジネスモデルとは何なのか?
誰もを納得させる形でそれらは提示されています。

http://www.okinawa-basketball.jp/kings/whats/index.html

チームスタッフの間でも、当初このトピックはそれほど重要視されていなかったそうですが、制作が進むにつれてその重要性を感じ、軸がぶれないようかなり気を遣って作成されたそうです。

そんなトピックの中でも特に面白いな、と思ったのは
「沖縄のバスケを仲立ちとして、米琉親善に寄与します」
という項目です。
米軍基地が多く、4,5万人のアメリカ人が住んでいるとされている沖縄は、日本で最もアメリカ文化に強く影響されている場所。沖縄はインターハイの県予選から大勢の観客が体育館に詰め掛けるほどバスケットの人気が高いところですが、これもそもそもはアメリカ文化に拠るところが大きいのです。

具体的にチームがどのようなことで米琉親善に寄与していくのかというと、まずは10/13.14、米軍基地・キャンプフォスターで行われる東京アパッチとのプレシーズンマッチです。
米軍基地は基本的に民間人が立ち入ることはできないのですが、年に数回、民間人が自由に基地内に入ることのできるイベントが開催されます(これを「オープンゲート」と呼びます)。この日にゲームを行うことは、沖縄県民だけではなく在日アメリカ人にもキングスを知ってもらういい機会になるわけですね。
観客はアメリカ人と沖縄県民が半々くらいの動員になることを予定しているそうです。また、基地内で放映されるケーブルテレビでのCMや基地内でのチケット販売も決定。試合当日も、アメリカナイズされたアトラクションをたくさん取り入れて、アメリカ人にも楽しんでもらえる内容にしたいと、木村GMは話してくれました。

NBAを見て育ってきたアメリカ人相手に認められるチームになることは、並大抵のことではないと思います。しかし、その壁を乗り越えられたとき…それは、キングスを通じて日本のバスケットが認められたという、素晴らしいエポックとなることでしょう。
そういった意味では、このチームは非常に大きな任務を背負うことになります。しかし、チームスタッフ、プレーヤーともにそのことは感じていることでしょうから、プレッシャーを追い風に頑張ってもらいたいものです。

その他にも、ブルーシールアイスクリーム、オリオンビール、さんぴん茶など、本土にいる私たちにとっては「これぞ沖縄! 万歳!」というような気持ちにさせてくれる(笑)地元ブランド食品を試合会場で提供したり、旅行会社とのタイアップで修学旅行生など観光客の誘導、台湾や中国など近隣諸国との交流も視野に入れているとのことです。

こうやって見てみると、どれをとってみても沖縄でしかできないことばかり! 前回の記事で紹介したとおり、選手もバスケットスタイルも、「沖縄」を強く主張するものになりそうです。選手/環境両面でこれだけ拠点の強みを生かすことのできるチームは、これまでに存在しないのではないでしょうか。
逆を返せば沖縄は、それだけ選手/環境両面で個性をアピールすることのできる、日本では唯一無二の土地だということがよくわかります。
日本最南端に位置する沖縄は、日本、アメリカ、東南アジアと、様々な特徴を持つ人々が混ざり合うことで、その文化を豊かに育くんできました。その中では辛い歴史も存在しましたし、残念ながら、現在も多くの問題を抱えています。
しかし、この地に誕生した「琉球ゴールデンキングス」というチームは、スポーツの力でその文化をより豊かに発展させ、沖縄を新たなフェイズに連れて行く。そんな期待を感じさせるチームです。

では、最後に木村GMにキングスの野望を語っていただいて、今回のコラムを結ばせていただきます。
11/3の開幕戦、要注目ですよ!私も行く気満々です!!




木村GMが考える沖縄が持つ「可能性」とは?
木村:プロスポーツを経営するに当たっては、ホーム&アウェイがはっきりする地域だということ。ホームゲームでは100パーセントアウェイ状態になるくらいの地域密着関係を築いて、他のチームから「沖縄で試合するの嫌だなー」と思われることが目標ですね。

選手に望むことは何ですか?
木村:よく「バスケットをやることが仕事です」という選手の言葉を耳にしますが、それは違う。「バスケットを『見てもらうこと』が仕事なんだ」とよく話しています。そう考えれば、ファンへの接し方も自然と変わるだろうし、プロ意識も育っていくのではないでしょうか。

今シーズンの目標を教えてください。
木村:プレイオフ出場です。できれば地元開催の(笑) お客さんを巻き込んで、スリリングな展開を目指したいです。ということで、レギュラーシーズンの目標順位は2位。大阪さんも高松さんも同じカンファレンスで厳しい戦いになると思いますが、なんとか滑り込みたいです。

では、長期的なスパンでの目標となると?
木村:沖縄県民にとって「なくてはならない存在」になることです。つまり「バスケ」とか「スポーツ」とかいう枠を超えた存在になるということ。例を挙げるならニューヨークヤンキース。「キングスがなくなったら、明日から何を糧に頑張ればいいんだ」と思われるくらい、人々の心に根付くチームを目指したいです。


bj_official at 11:10|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2007年9月14日

沖縄バスケの秘密に迫る!選手編

こんにちは。


先日の台風はすごかったですね。
私は幸運にも大きな被害には遭わなかったのですが、外に置いていた自転車が大破しました。
けっこう悲しかったです…。


さて、今回のトピックは「沖縄バスケ」ということで、当然とりあげるのは「琉球ゴールデンキングス」です。


私は、「沖縄にチームができる」という話を耳にした時から、このチームにただならぬ期待を寄せていました。
何故かというと、「沖縄」という土地が持っているバスケットの潜在能力はハード・ソフト両側面において非常に高いからです。


なぜそう思うのか…。今回はソフト、つまり「選手」の面からお話ししていきますね。



例えば、福岡第一高の並里成選手やJALラビッツの伊佐樹里選手。そして富山グラウジーズの呉屋貴教選手など、沖縄出身の選手は本当に面白いバスケを見せてくれます。
身体能力やボールハンドリングの良さなど、言葉にできる特徴も沖縄の選手の素晴らしい点なのですが、それよりも沖縄バスケを象徴する要素だと感じるのが「リズム感」です。


パス・ドリブル・ステップワークなど、すべてのプレー(特に個人技)において、その独特の「間合い」が反映されます。
対戦する相手にとってはただひたすらやっかいきわまりないし、試合を観戦している人間にとってはひたすらトリッキーで魅力的。
そんな沖縄バスケを生み出す源は「リズム感」に隠されているのではないかと私は踏んでいるのです。


「琉球王国」という独立した国家だった時代から、沖縄には日本はもとより、台湾、中国などの東南アジア諸国の文化が多く入り込み、極彩色の美しい文化が形成されていきました。
その中で生み出された琉球音楽(歌モノだと「島唄」や「涙そうそう」なんかが有名ですね)や舞踊のリズムが、ご先祖から脈々と受け継がれ、選手の体の髄に染み渡っているのでしょうね。



キングスというチームは、最初に触れた「沖縄の持つバスケットの潜在能力」を最大限に生かす努力を傾けています。
ソフト面では、地元選手を多く採用していることにそれが強く表れています。
現在キングスが契約している6名の日本人選手のうち、地元出身の選手は実に5名。他チームと比べると格段に多いです。


この理由について木村達郎GMはこう話してくれました。


「沖縄の人たちの地元意識は本州のそれよりも非常に強いんです。僕は沖縄出身ではないのですが、『ここでなら地元住民に強く愛され、応援されるチームが作れる』と思ってプロチーム立ち上げを決意したくらいですから。ですので、選手獲得を考えたときも、地域の人に応援される地元選手を多く集めたいと考えていました。
しかし、『地元の選手だから』という安易な理由だけで、見劣りする選手を採用しているつもりはまったくありません。同程度の能力を持った他県出身の選手と沖縄出身の選手がいたら、迷わず沖縄の選手を選んだというだけ。実力をしっかり鑑みた上で選んでいます。」


例えば友利健哉選手は宮古諸島に所属する伊良部島出身。
沖縄の「顔」はドラフト1位選手の澤岻直人選手で、認知度も一番高いのですが宮古諸島のヒーローは当然友利選手。澤岻選手なんてそっちのけの人気を誇っているそうです(笑)
また、新里智将選手は国頭(くにがみ)村という小さな村出身ですが村から初めてのプロスポーツ選手が誕生したということで大喜び! 村民総出の祝賀祭が開催されました。


このように、沖縄は県民意識もさることながら、島や村など小さな単位での結びつきがとても強い土地。各選手がそれぞれの出身地の人気者となれば、応援してくれる人の熱もおのずと高まっていく、というわけですね。


これだけ地元選手が揃った上に年代も近く、ほぼ全員が顔見知りいうこともあって、メンバーが初めて合流した日のことを木村GMは「新しいチームだというのに選手間のぎこちなさがまったくない。非常に変な光景でした」と表現してくれました。


おまけに、このチームはスタッフにも沖縄出身者をズラリと揃えています。
アシスタントコーチは地元国体で沖縄県が初優勝した時のメンバーだった伊佐勉氏、トレーナーも高校時代までを沖縄で過ごした大城英稔氏、さらにさらに…マネージャー兼通訳には沖縄人とアメリカ人のハーフ、ケン新里サイモンズ氏!

これだけの徹底ぶりを見せ付けられた私は「むむむ…潔い。」のひとことしか出てきませんでした。

「沖縄」を知り尽くした選手とスタッフが生み出すキングスのバスケット。きっと沖縄バスケの真髄を私たちに披露してくれることでしょう。
非常に楽しみです。

ということで、次回の「ハード編」もご期待くださいませ。
それでは!



bj_official at 11:09|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2007年9月7日

おさらい

こんにちは。
日本各地で猛暑が続いていますね…私は毎日外に出るたびにへろへろになっております(涙)みなさんはいかがお過ごしですか?

この暑さが招いたショッキングなニュースを耳にしました。バスケット部に所属する中学生が、練習中に熱中症で亡くなったそうです。サッカーや野球のように炎天下にさらされることのないかわり、風の届かない体育館で活動するバスケット。熱中症や過呼吸の危険性が高くなります。現役プレーヤーのみなさん、指導者のみなさん、夏場の練習には細心の注意を払ってくださいね!

というわけで始まったコラム第2弾。まずは昨シーズンのおさらいから始めることにします。

振り返るべきことは山ほどあるのですが、私が注目していたのはやはり新規参入チームの富山グラウジーズと高松ファイブアローズ。特に高松はリーグ初参戦ながら、終わってみたら2位と大健闘でした。

こう書くと、こんなふうに考える人もいるかもしれませんね。
「bjリーグは2年目の若いリーグだし、他のチームだってたった1年の経験しかない。だから新規チームとの差なんてそんなにないんじゃないの?」

言われてしまえば確かにそうなのですが、この「たった1年」を経験したかしないかで母体の結束が強くなったり、仲間関係が自然にシェイプされていくのが集団生活(ちょっと違うかな?まぁでも長い時間を同じメンバーと過ごすわけですから…)の面白さであり、すごいことではないでしょうか。

学生時代に持ち上がりクラスというものを経験した人がいたら、思い出してみてください。2年目のクラスメイトとの結びつきって、1年目よりもずっと固くありませんでしたか?
体育祭や合唱コンクールでいい結果を出したくて、気合いが入って、入りすぎて、ケンカして泣いたり、空回りしたりしませんでしたか?笑
そして、思い出してみたらそんなクラスメイトとの時間は大切な思い出になっていませんか?次元はまったく違うけれど、スポーツにおいても同じことが言えると思うんです。

対して、この2チームに所属するたいていの選手たちは、新しい環境、新しいチーム方針、新しい指導者、新しいチームメイトと、まっさら尽くしでこのシーズンに挑んだのです。さっきの話とリンクさせると新入生なわけです。なんとかお互いを理解しようとして試行錯誤を重ねながらこの1年を戦ってきたはずです。そんな高松が、他の諸先輩方をエイエイと押しのけて、頂点まであと一歩というところまで上り詰めた…やっぱりすごいこと。

さてさて、3回目のシーズンを迎えるリーグには、今年も2つの新しいチームが登場します。みなさんもご存知のとおり、福岡ライジングBBと琉球キングスですね。この2チームが「え、高松の快挙?そんなの知らないぜ!」といわんばかりの快進撃で、ますますリーグを熱くさせてくれたら最高ですよね!(あ、他チームのブースターさんにとってはあんまり嬉しくないかもしれないですね笑)個人的には琉球キングスのドラフト1位指名選手、澤岻(たくし)直人選手に期待を寄せております。なぜか?ということはまた別の機会にお話しできればと思っております。

では今回はここらへんで。最後まで読んでいただきどうもありがとうございました!次回もどうぞよろしくお願いします♪


bj_official at 13:40|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
青木美帆/Miho AWOKIE
1984年生まれ。早稲田大学卒業。早大体育会の報道紙「早稲田スポーツ新聞」でバスケットボール部を担当したことをきっかけに、在学中からバスケットボールに関する取材活動を開始。現在はフリーのバスケットボールライターとして中学バスケットボール(白夜書房)、FreeBas.(フリーペーパー)などで執筆中。周りからはさんざん「無謀だ」と言われていますが、体当たりで頑張っています。
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