2007年11月29日
新生アパッチが体現する「WILD&WISE」なゲーム
先週の土曜は今シーズン初の有明で、東京アパッチと埼玉ブロンコスの関東ダービー取材でした。
有明の名物と言えば、出店やガムQのパワフルなダンスなどありますけれど、何よりも強烈なのはその寒さ!
先週末の東京の冷え込みはかなりのもので、一応ユニクロの肌着を着込み、寒さ対策をしたつもりでいた私もあっけなくノックアウトでした。初めて手袋を装着して試合のメモをしましたし、アパッチのジョーHCも試合後の記者会見で「明日(日曜)の試合も楽しみだけど、何より暖かくなってほしいね」と報道陣の笑いを誘っていました。
さて、この試合で今シーズン初めてアパッチのゲームを見た私でしたが、かなりビックリしてしました。
何にってその戦いぶりにです。これまでのアパッチと全然違う印象を受けました。
私が持っていたアパッチのイメージは個人能力の高い選手が揃っている「だけ」。ゲームを見ていてもバスケットではなく、何やら1対1という別の競技を見ているような気になっていました。それが今シーズン、それぞれの持つ能力がチームとしてガッチシかみ合って、プレーにメリハリが生まれていました。その理由は3つあると思います。
一つはニック・デービスの加入。ディフェンス、特にリバウンド力に定評のあるニックを新潟から獲得したことによって、アパッチのバスケットは格段にアップしました。「ニックはもうリバウンドのプロだね」とジョーHCもご満悦。
それに付随して、ディフェンス力も一気に向上しました。
アパッチのバスケットは今まで「とにかくオフェンス勝負。失敗したらそれはしょうがない」という印象が強かったのですが、ジョーHCの目指すバスケットのかたちは決してそのようなものではありませんでした。ディフェンスの向上について質問してみると、ジョーHCは最初に「随分選手を脅したんだよ」とおどけながら、「オフェンスには波があるので、オフェンスがいいだけのチームは勝てない。ディフェンスはいつだって頑張れるものと、選手にはよく話しています。ディフェンス力の向上にはハートが大切。選手がそれぞれ自分たちのバスケットにプライドを持ち始めたんだと思う」と話してくれました。
特にフォーメーションやディフェンスの仕組みを変えたわけではなく、あくまでも選手個人の能力と気持ちの持ちようが変わっただけだとジョーHCは言います。それは試合中の執拗なマンマークからうかがうことができました。やはりディフェンスがいいと、ゲームに一本のしっかりした筋ができますね。私が感じたメリハリの原因はここにありました。
最後に、日本人選手がコンスタントに得点を取れるようになってきていること。これはやはり同じ日本人として嬉しいことですね。
これまでのアパッチは、稼ぎ頭のヘリコプターが一人で40点50点取らないと勝てないチームでした。しかし、今シーズン、ヘリコプターは周りの選手に得点させる余裕が出ているのです。前節では青木康平選手がbjでのキャリアハイ、一試合30得点という偉業を達成し、城宝匡史選手も足の故障から復帰。この二人に加え、日本人選手ではないのですが新規加入したイ・ジョンジュン選手というピュアシューターがからんできます。さらに、靭帯断裂という大きなケガを負った仲摩純平選手が完全復活すれば、アパッチの攻撃力はかなりスキのないものになるでしょう。「日本人選手がしっかり試合にからんで勝てるようになったというのは今年の誇りです」とジョーHCも話していました。
3シーズン目を迎えたアパッチが、とうとうその本当の強さを発揮してきました。ホーム全勝を目指すアパッチが体現する「ワイルド&ワイズ」なゲームはとても見ごたえがありますよ。関東近郊にお住まいの方は、ぜひ完全防備をして(本当に寒いので笑)有明コロシアムに足を運んでみてください。
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この記事へのコメント
一つ気になったのですが、康平さんのbjでのキャリアハイは、昨シーズンの3月11日、対新潟戦での38得点だったように思います。
(違ったらゴメンナサイデス)
それにしても、今年の東京はアグレッシブなディフェンスが冴えていて、うれしい限りです。
終盤までそれが続けばよいのですけれども(苦笑)
今後も、楽しい記事、期待しています^^
いやーお恥ずかしい!
ご指摘のとおり、青木康平選手のbjキャリアハイは昨シーズンの38得点でした。アパッチの広報さんに確認させていただきました。
ライターなのに凡ミスをしてしまい、大変申し訳ありません。
なのさんだけでなく、みなさまにお詫び申し上げます。
なのさんはかなりアパッチの試合観戦されてるみたいですね。これからもこういう情けないミスがあったら(いえ、もちろんなくします!)遠慮なくご指摘お願いいたします。
しかしお子様かわいいですね^^
