2007年9月14日
沖縄バスケの秘密に迫る!選手編
こんにちは。
先日の台風はすごかったですね。
私は幸運にも大きな被害には遭わなかったのですが、外に置いていた自転車が大破しました。
けっこう悲しかったです…。
さて、今回のトピックは「沖縄バスケ」ということで、当然とりあげるのは「琉球ゴールデンキングス」です。
私は、「沖縄にチームができる」という話を耳にした時から、このチームにただならぬ期待を寄せていました。
何故かというと、「沖縄」という土地が持っているバスケットの潜在能力はハード・ソフト両側面において非常に高いからです。
なぜそう思うのか…。今回はソフト、つまり「選手」の面からお話ししていきますね。
例えば、福岡第一高の並里成選手やJALラビッツの伊佐樹里選手。そして富山グラウジーズの呉屋貴教選手など、沖縄出身の選手は本当に面白いバスケを見せてくれます。
身体能力やボールハンドリングの良さなど、言葉にできる特徴も沖縄の選手の素晴らしい点なのですが、それよりも沖縄バスケを象徴する要素だと感じるのが「リズム感」です。
パス・ドリブル・ステップワークなど、すべてのプレー(特に個人技)において、その独特の「間合い」が反映されます。
対戦する相手にとってはただひたすらやっかいきわまりないし、試合を観戦している人間にとってはひたすらトリッキーで魅力的。
そんな沖縄バスケを生み出す源は「リズム感」に隠されているのではないかと私は踏んでいるのです。
「琉球王国」という独立した国家だった時代から、沖縄には日本はもとより、台湾、中国などの東南アジア諸国の文化が多く入り込み、極彩色の美しい文化が形成されていきました。
その中で生み出された琉球音楽(歌モノだと「島唄」や「涙そうそう」なんかが有名ですね)や舞踊のリズムが、ご先祖から脈々と受け継がれ、選手の体の髄に染み渡っているのでしょうね。
キングスというチームは、最初に触れた「沖縄の持つバスケットの潜在能力」を最大限に生かす努力を傾けています。
ソフト面では、地元選手を多く採用していることにそれが強く表れています。
現在キングスが契約している6名の日本人選手のうち、地元出身の選手は実に5名。他チームと比べると格段に多いです。
この理由について木村達郎GMはこう話してくれました。
「沖縄の人たちの地元意識は本州のそれよりも非常に強いんです。僕は沖縄出身ではないのですが、『ここでなら地元住民に強く愛され、応援されるチームが作れる』と思ってプロチーム立ち上げを決意したくらいですから。ですので、選手獲得を考えたときも、地域の人に応援される地元選手を多く集めたいと考えていました。
しかし、『地元の選手だから』という安易な理由だけで、見劣りする選手を採用しているつもりはまったくありません。同程度の能力を持った他県出身の選手と沖縄出身の選手がいたら、迷わず沖縄の選手を選んだというだけ。実力をしっかり鑑みた上で選んでいます。」
例えば友利健哉選手は宮古諸島に所属する伊良部島出身。
沖縄の「顔」はドラフト1位選手の澤岻直人選手で、認知度も一番高いのですが宮古諸島のヒーローは当然友利選手。澤岻選手なんてそっちのけの人気を誇っているそうです(笑)
また、新里智将選手は国頭(くにがみ)村という小さな村出身ですが村から初めてのプロスポーツ選手が誕生したということで大喜び! 村民総出の祝賀祭が開催されました。
このように、沖縄は県民意識もさることながら、島や村など小さな単位での結びつきがとても強い土地。各選手がそれぞれの出身地の人気者となれば、応援してくれる人の熱もおのずと高まっていく、というわけですね。
これだけ地元選手が揃った上に年代も近く、ほぼ全員が顔見知りいうこともあって、メンバーが初めて合流した日のことを木村GMは「新しいチームだというのに選手間のぎこちなさがまったくない。非常に変な光景でした」と表現してくれました。
おまけに、このチームはスタッフにも沖縄出身者をズラリと揃えています。
アシスタントコーチは地元国体で沖縄県が初優勝した時のメンバーだった伊佐勉氏、トレーナーも高校時代までを沖縄で過ごした大城英稔氏、さらにさらに…マネージャー兼通訳には沖縄人とアメリカ人のハーフ、ケン新里サイモンズ氏!
これだけの徹底ぶりを見せ付けられた私は「むむむ…潔い。」のひとことしか出てきませんでした。
「沖縄」を知り尽くした選手とスタッフが生み出すキングスのバスケット。きっと沖縄バスケの真髄を私たちに披露してくれることでしょう。
非常に楽しみです。
ということで、次回の「ハード編」もご期待くださいませ。
それでは!
